エンジニア歴20年のおっさんが語る、いろいろな経験やこれからのソフトウェア業界についてです。

第18話 アナタは必要とされていますか

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 今年も残すところあとわずかですね。仕事をする面においては、IT業界に限らずどの業界も低迷していてなかなか厳しく、この状況はまだまだ続くと思います。しかし、いつまでもこのままということはおそらくないので、来年は少しでも改善できるよう現場からも努力したいものです。

 ところであなたは、自分が会社やプロジェクトの人から本当に必要とされているエンジニアかどうか考えたことってありますか?

 普段はあまり考えなくてもリストラされたり契約解除もしくは契約更新しないと言われた時には否応なしに考えると思います。もっともそれでは遅いのです。その前に自分が必要とされるエンジニアになるために必要なことを考えてみましょう。

■「慣れ」が最大の敵

 エンジニアに限りませんが、同じ社会(環境)に長くいればいるほど緊張感が薄れてきます。仕事があって、給料があって、それなりの立場があって……というのが当たり前に感じてくると人間、なかなか進歩しません。ある程度惰性でやれるならわざわざ面倒なことをしなくても済むからです。面倒なことは部下(後輩)、手柄は自分というのもあるかもしれません。

 会社の売り上げがそこそこあって、社員の新陳代謝があまりない(辞める人もあまりいないが、新しく入ってくる人もいない)中小企業では雰囲気自体が「なあなあ」になってきます。社内で開発するエンジニアはこういう状態だと周りの環境が変わらないので出世や降格もなく、ただ毎日をルーチンワークのようにこなすだけになります。

 勉強しても資格を身につけても評価してもらえないと勉強する意義すら見失う時があります。本来勉強とは「自分」のためにするものですが、勉強してもそれを発揮できる場もなく評価もされなくなると、勉強するだけ「ムダ」と感じて段々と余計なことはやらなくなります。若いうちは興味だけで頑張れますが、年齢も30歳後半を過ぎ、家族もいるとその興味すら薄れてきます。特に今の時代は給料もなかなか上がらず、ボーナスも減っているため家計のやりくりで余裕がなくなると楽しみも減り、ますますやりきれなくなってきます。

 こんな状況が続くとエンジニア本人はもちろん、会社や業界にとってもマイナスとなります。本当はある程度新陳代謝や世代交代があった方が良いのですが、大企業ならともかく、中小零細企業になると新人を教育する余力すらなくなっているためこの状態はまだしばらくは続くと思います。

■スキルアップの誤解

 ソフトウェア業界は、特に技術の移り変わりが他の業種に比べ早くて激しいため、常に情報を仕入れて勉強することを求められます(もっともどんな仕事でも基本は同じでしょうが)古い事柄に固執しすぎて気が付いたら新しいことに対応できなくなって……ということも冗談ではなくあり得る話です。転職する時も「アプリケーション」「C/S」「Web」など同じソフトウェアでも求められる経験とスキルが枝分かれしています。個人的には基本さえ押さえておけばどこでも対応できると思いますし、事実、わたしは対応してきました。余裕のある頃はそれも通用しましたが、今は特に採用側が経験がないと採用できない雰囲気があります。それだけ教える余裕がないともいえます。

 「勉強しないエンジニアには将来がない」

 他のコラムニストの方も書かれていますが、わたしはこれだけではダメだと考えています。そもそも、勉強しない人にエンジニアは務まらないと思いますので将来がないのは当然ですし、勉強は当たり前です。だからこそ専門職なのだと思っています。

 好きな人はとにかく熱心に勉強します。勉強会もありますし、資格も公的なものやベンダ固有のものまで幅広いです。特にベンダ製品の資格はその製品を使って開発している人(開発しようとしている人)にとっては最大の武器だといえます。

 でも、悲しいかな、スキルや資格で頑張っても、エンジニアとしての将来があるかといえば、実はあるともいえません。もっと悲しいのは、その現実に気が付かないエンジニアが多いということです。

 仕事がないと「スキルがない」と短絡的に考えがちですがスキルがない(未熟な)ことも要因のひとつではありますが、それだけではないことも多いのです。同じ資格でも、たくさんの人が持っているとその価値は相対的に低くなります。極端にいえば普通自動車の運転免許証と同じで「持っていることが当たり前」状態になります。どれだけ頑張って資格を取得してもそこが「スタートライン」であり、そこからいかに付加価値を持つことが重要となります。業務経験もこの付加価値に当たると思います。

 あとは、IT業界の資格は基本的に「認定」なので資格がないと仕事ができない訳ではありません。ある一定の基準でスキルのレベルを「認定(担保)」しているだけです。ありがちな話ですが、資格があるからと言ってその仕事ができることはイコールではありません。逆にできないと「資格があるのにできない(知らない)の?」と言われてしまいます。わたしもよくこの言葉を言った記憶があります。これがある意味勉強し続けないとダメな理由かもしれません。

 誤解を招きそうなので釈明しておきますが、資格取得が悪いことではなく、できるならどんどんチャレンジするべきだと思います。ただ、システム開発を行う以上は、資格を含めた自分のスキルを正しく使えるようにすべきです。使えないスキルや資格はないのと同じですから。

 エンジニアとして生き残りたいのならまず「スキルアップ」の方法から考え直す必要があると思います。

■会社は「スキル」が高い人だけを求めていない

 スキルが高い方が良いのはありますが、スキルが高いだけで評価することはまずないと思います。まわりのエンジニアでスキルが非常に高くてもその分給料も非常に高い人っていうのは社員ではあまりないでしょう(ボーナスでたくさん出す所は時々あります)

 経営者として一番理想なのは「都合の良いエンジニア」です。極論を言ってしまえば社内でも社外でも円滑な人間関係が築け、決して出しゃばらず、高スキルでどんな仕事にも対応できて、文句も言わず、給料をそんなに払わなくても良いエンジニアです。

 エンジニア側からすると「ふざけるな!」と思うでしょうが、本音はこうだと思います。もちろん、そんな都合のいい人がいると思ってる経営者はあまりいないでしょうが、理想は別として、実際にはどんなエンジニアを会社は求めているのでしょうか? わたしの経験を一例として挙げてみます(あくまでも一例で全体がそうとは限りませんのでご容赦下さい)。

 わたし自身は、資格に関してはある一定の努力をしたんだな、と考える程度です。エンジニアでさえこう思うのですから、技術に疎い経営者になると「ふーん、そうなんだ」程度にしか実は思っていません。一番見るのはやはり経験でしょう。あとは転職回数。これは就職・転職情報などに良く掲載されていることと同じです。試験と面接でふるいにかけて知りたいのは以下の点です。

  • 基礎学力(考える力)
  • 一般常識
  • 人柄
  • 経験(どんな仕事で何を担当したか)

 ここに、「スキル」というあいまいな言葉はあまり登場しません。資格と言うのはある意味学歴と同列に考えて、「学歴不問」であれば資格は参考程度にしかなりません。むしろどれだけ考える力があるのか、どれだけ常識があるのか、ということの方が重要になってきます。

 人柄と経験は面接などで情報を拾い集めます。わたしはその人がどれだけ柔軟な考えを持っているかと前向きに取り組めるかを観察します。あと、攻撃的か否かでしょうか。攻撃性は組織に軋轢を生みます。かといって引っ込んでばかりでもダメなのですが、このあたりをバランスよく持っているかを見抜けるかが重要だと考えています。経験上、成功体験だけを自慢げに語る人や遠慮がちに「大したことはしていませんが……」と言ってしまう人はあまり長続きしません。また、前向きに「頑張ります」と強調して言うのも実は難しく、やる気満々な分、目の前を壁を乗り越えられないとすぐに挫折します。

 結局、自分をある程度客観視できる人の方が実力を発揮してくれます。転職理由だけは聞くようにしています。転職と言うのは前向きな理由と後ろ向きな理由があります。後ろ向きな理由の方が多いような気がしますが、人間関係で転職が多いと感じる場合は(あまり正直に言う人は少ないですが、何となく分かります)やはり考えます。スキルをあまり優先にしないのはある程度考える力と経験があるとそれで埋め合わせができるからで、性格的なものはいい大人がいまさら言ったところでどうにもならないからです。

 もっともある規模以上の会社だと少し事情は異なり、資格や学歴もそれなりに重要になります。高学歴が優遇されてたいていの場合は給与のベースも良いです。理由は偏差値の高い大学に入るのと例えば専門学校に入るのでは同じ年齢でも努力して勉強した過程が違うとの認識があります。努力して結果を出した分、そこに格差があるのは当たり前だと言います。

 何にしても会社は単純な「スキル」だけでエンジニアを見てはいないでしょう。逆にエンジニアとしての能力だけでは会社はうまく回って行きません。エンジニアはそのことを常に頭に置いておく必要があります。

■エンジニアの前にまず社会人である

 当たり前すぎて、書くのもどうかと思うのですが……。

 例えば、身だしなみや言葉遣いなどです。勤務態度も、遅刻が多いとか無断で休むとかは厳禁です。時々、病気の兼ね合いで朝起きられない人がいます(わたしが会社をやっていた頃にいました)が、そういう人は診断書を持ってきちんと折衝すべきです。単純に病気で朝起きることがつらいでは怠けていると思われても仕方ありません。その上でどうするべきかで、隠して頑張っても絶対に続きません。開き直って「朝が弱い」と言う人は問題外です。

 身だしなみは特別なことではなく、清潔感があるかどうかです。意外に無頓着なのが足元です。靴などはけっこう見られていると思った方が良いです。毎日接しているとそれなりに人となりは分かりますが、そうでないとやはりこういった所から人は最初に判断します。おしゃれである必要はないですが、無頓着では困ります。時々優秀なのですがあまり清潔でなくて近づくと臭う人がいます。技術だけではダメな典型例でしょう。

 言葉遣いについては最近は昔よりはやや寛容だと思います。でも、いきなり目上の人にタメ口はダメです。初対面だったら年上だろうが年下だろうが同じように敬語を使いますよね(仕事以外なら別ですが)昔は時々言葉遣いで怒られましたが、今はあまり見かけませんね。最近の子供は親があまり躾をしないからか、先生でも親でも友達でも同じような口調で話す子が多いですが、違和感を感じるのは歳を取ったからでしょうか。ちなみにわたしは親にタメ口で話すとよく殴られました。「親に対してなんて口のきき方だ!」と。時代が変わったとは言え、社会に出たらそれでは通用しません。怒られない分、自分で気が付かないといつの間にか淘汰されかねません。

 スキルが立派でも社会人として失格ならほとんどの現場ではおそらくダメでしょう。スキルだけで勝負できるところは多くはないでしょうが、あるとは思います。そこで勝負するのも良いですが、そこがダメになったら他につぶしがききません。まずは実際にどうするかは別としてどこに行っても仕事ができるぐらい社会人としてのマナーは身につけましょう。わざわざ書くのはそれだけきちんとした人が減っていると感じるからです。

 余談ですが……

 社会に出てある程度年齢も上がってくると仕事でもそれ以外でも少しずつお付き合いの範囲が広がってきます。この時痛感するのがマナーを知らないと恥をかくのと、字がきれいな方が良いということです。特にソフトウェア開発では、字を書くのは自分のメモ書きぐらいで、書類はワープロということが多いです。若いうちに、字を書く習慣をつけきれいな字を書く練習をしておいた方が良いと思います。

■「価値」のあるエンジニアを目指せ

 エンジニアと言うのは技術的なスキルだけでも社会人としての常識だけでもダメで、それを上手にアピールして自分が「価値」のあるエンジニアだと相手に思わせることが重要だと思います。相手と言うのは上司であり同僚であり取引先(顧客)のことです。

 エンジニアは内向きの人が多いです。つまり勉強してスキルを上げることは熱心に取り組みますが、それを使ってアピールすることが下手です。どんなにすごい技術を持っていても使わなければ(使えなければ)宝の持ち腐れもいい所で、積極的に使える手段を考えることも必要だと思います。そうではなくて普通に仕事をするだけならばどんどん埋もれてしまいます。

 わたしは自分の「価値」をある程度知ってもらう努力はしてきました。そのおかげで今でも過去に一緒に仕事をした会社やユーザー企業の方から誘われたり仕事を頂いたりしています。こういう状況になればある程度好きに仕事ができるようになります。求めることも大切ですが、求められるようになることもこれからは大切だと思います。

 これを読んだエンジニアの方々には自分なりの方法で「価値」を見つけ生かして欲しいと思います。正社員でもフリーでも起業するにしても基本的なことですから。

■今年はこれで終わりです

 今年は所属した会社も倒産し、世の中の不況もあっていろいろ考えさせられる1年でした。実は、ソフトウェア開発という仕事は辞めて違うことにチャレンジしようかな、と思っていました。先々を考えると決して明るいとは思えないからです。でも、ここのコラムを読むうちに、自分も書いてみていろいろ振り返ろうと考えました。それでも遅くないかなと思ったからです。

 業界に絶望はしてませんが、正直希望はあまりないと今でも思っています。でも、それはこれから現場のエンジニアが声を上げて覆して行けるようになれば希望もあると思います。わたしはこの先どこまでエンジニアをするか分かりませんが、もう少し若いエンジニアを育てながら頑張ってみようと思います。

 今年はこれで最後です。来年も同じような感じでいろいろ書こうと思います。暗い話題が多かったですが来年こそすべてのエンジニアが幸せに向かっていけるようになれば……と祈りつつ読んでくれたりコメントくださった方に感謝申し上げます。

 ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします。

Comment(7)

コメント

インドリ

こんばんは。にゃん太郎さん。
今回のテーマも色々考えさせられました。
自分の価値をアピールするのは難しいですよね。
私もよく悩んでいます。

よいコラムを有難うございました。
来年もよろしくお願いいたします。

forseti

お疲れ様です。
色々と思うところがあるのですが、考えさせられすぎて言葉が出てきません^^;

漠然としてますが今求められてるのは、苦労と努力を重ねて自然と出てくる物で短期的に出来る事ではないということでしょうか。
正直答えは出てません・・・。

来年も期待しています。

ビガー

ビガーです。おはようございます。

エンジニアとしての価値についてですが、

結局、相手(上司、同僚、取引先)から求められることの期待以上の成果を出すこと。

成果とは、相手の仕事の範囲にある程度踏み込んで、自分がやるならどうするかと
「当事者意識」を常に持ち、期待以上のスピードと品質で如何に仕上げるかで決まる
と考えています。

その結果、どんどん仕事が舞い込んできて、強烈な差別化が図れると考えていますが、
それでも仕事を早く片付けてしまうため、モチベーションの維持が困難になり、
勤怠にあまりよろしくない影響(事前連絡は当然する)が出る場合があります(苦笑)

そんなわけで業務委託や派遣は、前から自分には合わないと考え、何とかお客様と直に
取引したいんだけど、商流や信用の難しさを痛感した一年でした。

来年もよろしくお願いいたします。

saki1208

にゃん太郎さん、こんばんは。

またまた、深いネタですね。
自分自身が必要とされているかについては大丈夫だと思えるのですが、一緒に仕事
をしている部下がどうか?と言うところには全く自信がないorz
# いなければ困るはずなのですが...
# まだ代わりの効くレベルな気がして...
そこまで引張り上げて行かないと...
と、いつも考えるのですが本人次第な部分も多々あり、なかなか上手く行きません。

>ビガーさん
「当事者意識」...
大事ですよねぇ。
何をやっても、自分が開発に関わっているシステム/アプリケーションであっても、
どこまでも他人事のような発言しかしない人っているんですよねぇ。
どうやったら意識改革させられるんでしょうねぇ。

今年一年?はほとんどがそんな感じの人たちのフォローに明け暮れた一年でした。

色々と楽しいお話をありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

kuma

にゃん太郎さん こんにちは。


>経営者として一番理想なのは「都合の良いエンジニア」です。極論を言ってしまえば社内でも社外でも円滑な人間関係が築け、決して出しゃばらず、....
↑同感です。

IT派遣屋の中小企業の社長から、「20代は女性が優秀で、男性はだめだ」という意見を聞く事があります。 
これは、女性が技術的スキルが高いというより、空気を読んだり、共感力が高いので外で作業する場合に適応しやすいという事を指していると思っています。

私は、なかなか、都合の良いエンジニアになれませんね。
少しでしゃばってしまうというか。

やの

こんにちわ。

今までのにゃん太郎さんのコラムを読んできて
きっと聡明な人なんだろうなと想像してしまいます。


>経営者として一番理想なのは「都合の良いエンジニア」です。

ですよね・・・。自分は
「非常識なエンジニア」になりたいと思ってしまっています。
「非常識な会社で非常識なエンジニア」それぐらいの方が面白く
生きられるんじゃないかと思う自分はエンジニア失格ですかね(笑)

にゃん太郎

みなさま、ありがとうございます。

 ちょっと土曜日から不在にしていて返事が遅れて申し訳ありません。本当にありがとうございます。

>> インドリさん

 インドリさんはいろいろ経験していて、スキルの取得にもかなり意欲的なようなので、基本的にこのまま頑張れば良いと思いますよ。

>> forsetiさん

 そうですよね、なかなか答えは出ないと思います。私も答えを完全に出した訳ではないので。大切なのは常に考えていく事ではないのかな、と思います。

>> ビガーさん

 頑張って早く良いモノを作ってもそれが評価される事は少ないですよね。逆に遅いと苦情が出ますが。ビガーさんのおっしゃるエンジニアの価値というのは私もそう思います。ただ、それだけでは知らない人から見ると「当たり前」って言われてしまうんですよね。もう少しそのあたりを評価されるようになるとエンジニアのやる気も出て良いような気もするんですが、難しいですね。

>> saki1208さん

 部下に関しては私も同感です…意外とのんきな連中が多くてどうしたもんかとは思いますが。お互い、そういう悩みは来年も続くんでしょうね。頑張りましょう。

>> kumaさん

 以前のコラムにも書きましたが、エンジニアがサラリーマン向けの職種ではないというのはこういう所からも言えるとは考えています。エンジニアが都合よくなると本当は良くないとは思うのですが、それでは職を失いかねない危険もあり、エンジニアにとっては難しい舵取りを迫られていると思います。

>> やのさん

 お褒めの言葉ありがとうございます。聡明というよりは危機感だけが先行してます。もっとエンジニアが幸せに働けるようになって欲しいとは思いますが、それにはやはりエンジニア側から意識改革する必要があると考えてコラムを書いています。

 社会人としての常識さえあればエンジニアとしては型にハマる事はなくても良いと思いますが、あんまりはずすと職を失いかねないのでほどほどに(苦笑)


 みなさま、本当にありがとうございました。良い年をお迎えください。来年もいろいろご意見、ご指導お願いします。

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