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Flashcards Deluxeのメジャーバージョンアップで思った3つのこと

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 本コラムで何度も取り上げているように、Flashcards Deluxeは、筆者が通訳案内士試験を受験していた2010年頃から何かを学ぶときに最も使っているアプリです。

 先日、iOS版、Android版とも、Flashcards Deluxeがメジャーバージョンアップしました。これで思ったのは、

  • 欲しいと思う機能のほとんどはすでに存在する
  • バージョンアップすると古いOSが切り捨てられる
  • バージョン番号はそろえるべきである

ということです。


■欲しいと思う機能のほとんどはすでに存在する

 このことは、2003年にロサンゼルスで開催された、開発者を対象とするマイクロソフトのコンファレンスPDC03で知りました。正確な数字は忘れましたが、Microsoft Officeの新規機能として要望が挙げられたユーザー要求の90%以上は、当時、すでに実装されているということです。

 それまでの筆者は、自分が仕事で欲しいと思った機能をもつプログラムを探して見つけられなければ、自作してしまうことが結構ありました。しかし、PDC03に参加してからは、「きっとどこかにあるに違いない」と信じて、探すことに時間を割くようようになりました。

 マイクロソフトオフィスのような、開発から長い年月が過ぎている巨大なアプリケーションには、欲しいと思った機能はほとんどの場合あります。Word、Excel、PowerPointのいずれも同じです。

 モバイルアプリの場合、PCプラットフォーム向けのMicrosoft Officeほど機能が多くないので、欲しい機能があればアプリを探すことになります。通訳案内士試験を受験していた頃に行き着いたのが、Flashcards Deluxeだったという訳です。

■バージョンアップすると古い機種が切り捨てられる

 Flashcards Deluxeは、開発者が自分用に作っているアプリでもあるので、筆者が使い続けている4年の間にも進化してきました。

 開発者の責任ではなくAppleの方針なのですが、新しくリリースされたアプリは古いiOSに対応することができれません。結果的には、古いiOSが切り捨てられていきます。この点はあまり理解されていないようで、アプリによらず、カスタマーレビューに「古いiOSを切り捨ててけしからん。元どおり対応してくれ」という趣旨のコメントが寄せられることがあります。

 筆者はiOSのメジャーバージョンアップ後、半月ほど様子を見てアップデートすることにしていて、切り捨てられたという記憶はありません。しかし、先日、ある方がFlashcards Deluxeが購入する際のお手伝いをしていて、iOSのアップデートから作業が必要になるという事態が起きました。

 iOSのアップデートが必要になってしまうと、機種によってはすでにサポートが終了し、アプリが対応しているバージョンまでiOSを上げられないことになります。OSを提供する側としては、サポートバージョンを限定するために、バージョンアップをうまく誘導したい訳ですが、ユーザー側の要望とのバランスを取るのが難しいところです。

■バージョン番号はそろえるべき

 今回のメジャーバージョンアップで、iOS版は4.0、Android版は2.0となりました。お気付きの通り、プラットフォームごとに独立にバージョンが付けられています。

 筆者がソフトウェア製品の開発に携わった経験から言うと、バージョン番号はそろえた方が混乱がないと思います。本体、オプション、マニュアルなどで別々にバージョンをつけてしまうと、構成管理がしにくくなりますが、それ以前に、ユーザー、サポート、販売、開発などの多くの関係者の間での会話が難しくなってしまうからです。

 Flashcards Deluxeの場合、開発者が一人なので、これでよしとしているのだとは思いますが、バージョン番号の統一を検討していただきたいところです。

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