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ラジオ付きICレコーダー ICR-RS110Mのモバイル性

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 今回は、ラジオ付きICレコーダー ICR-RS110Mモバイル性-大きさと重さ、バッテリのもち、画面、コンテンツ-について述べます。

 いつものように、愛用のガジェットの比較表を記載します。

 大きさ重さバッテリー画面コンテンツ
Kindle Paper White ☆☆☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ラジオ付きICレコーダー
(ICR-RS110M)
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ N/A ☆☆☆☆
電子辞書
(ワードタンクC50)
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆
iPhone ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆☆☆☆

 ラジオ付きICレコーダー ICR-RS110Mは、本体の大きさが幅49.5 mm×高さ113.5 mm×奥行き18 mm、重さが電池込みで約92gです。

 バッテリは単3乾電池1本で、エネループ(eneloop)が付属しています。クレードル接続時、およびUSB接続時には自動的に充電されます。逆に言うと、充電しないでクレードルやPCに接続することはできません。そのため、エネループが減らないか少し心配ですが、とくに問題なく利用できています。

 記録メディアはマイクロSDで、筆者は8 GBのカードに換装して使用しています。8 GBでは足りないと思われるかもしれませんが、語学用のCDのエンコードにはモノラルでビットレートを下げているので、8 GBでも十分余裕があります。

 サンプリング周波数も下げています。英語は高音域が聞こえないと聞き分けられないという説もありますが、実際のところ科学的根拠は乏しいようです。音質をあまり気にする必要はないと思います。

 ファームウェアをVer.2.00にアップデートすると、録音予約が20件できるようになります。もとは5件でしたから少なかった感じがしますが、20件では逆に多すぎる気がします。競合機に対抗できる件数に設定しただけかもしれません。

 現行機種が気になる方もおられると思いますので、パナソニックRS-250と少し比較しておきます。

 機能としてはほぼ同じですが、最も大きな違いはバッテリーです。RS-250はリチウムイオンにしている分だけ小型軽量となっていますが、緊急時に乾電池を入れることができません。電池持続時間は、64kbps MP3再生時でICR-RS110Mが53.5時間なのに対して、RS-250は18時間ということです。筆者はICR-RS110Mの方が安心ですが、まめに充電できる方や、モバイルバッテリーをつなげばよいという方はRS-250を選択しても問題ないでしょう。

 RS-250の方が優れていると思う点は、再生中に所定の時間だけ戻すセンテンスリピートの設定の違いです。RS-250は1から5秒で設定できるようですが、ICR-RS110Mは5/10/15秒です。語学用CDでは5秒でも結構戻るので、10秒、15秒と戻すことはないでしょう。その点、短い時間を設定できるRS-250の方が有利だと思われます。

■クレードルの意義

 クレードルつきのセット商品ICR-RS110MFの他、本体だけのICR-RS110Mもあります。eneloopなどの充電式電池をすでにお使いの方には、本体だけのICR-RS110Mで十分とお考えの向きもあるかもしれません。しかし、筆者はICR-RS110MFをお薦めします。

 筆者が使っている電子辞書ワードタンクC50の場合は、毎日使ってもひと月以上は電池を入れ替える必要がありません。しかし、ICR-RS110Mの場合は、録音再生を毎日やっていれば、結構な頻度で電池を入れ替える必要があります。ほんの少しの手間ですが、そのおっくうさが学習しようという気持ちの妨げになってしまいます。

 電池が切れたとき、替えのeneloopがなかったらどうでしょう。そして、すぐには乾電池が買えなかったとしたら。そうした経験が二度三度と繰り返されれば、やがてはICR-RS110Mを持ち歩くこと自体が億劫(おっくう)になりかねません。

 クレードルにセットするには、置く行為自体を意識するよりも、スピーカーで聴く習慣をつけるのがよいと思います。AFNNHKの語学番組を聴くのもよいですし、語学用のCDを録音して聴いてもよいでしょう。

 ICR-RS110MFのモバイル性を陰で支えているのは、クレードルと、それを使う習慣だと筆者は考えています。それが、クレードル付きのモデルをお薦めする理由です。

■ちょっとした工夫で使い勝手を向上させる

 ICR-RS110MFはコンパクトで胸ポケットに入れておけますが、そのままでは滑り落ちてしまいますので、ストラップをつけるのがお薦めです。筆者は100円ショップで買った携帯電話用のストラップでお茶を濁しています。

 考慮の必要があるのが、ヘッドホンのプラグ形状です。ICR-RS110MFのヘッドフォン端子は、上部左側についています。胸ポケットには縦に納めますが、ストレート型のプラグだと付け根のところでケーブルが折り曲げられてしまうため、断線する危険性が高いのです。安いヘッドフォンなら諦めもつくかもしれませんが、高価なヘッドフォンを使うのはためらわれます。

 L型プラグのヘッドフォンはあまりないので、ELECOM ヘッドホン延長コード EHP-CT23Gのような、L型端子の延長コードを使うのも一案です。

 細かいことですが、ストラップやL型端子といった、ちょっとした工夫で使い勝手が向上します。

■タイマー録音でコンテンツ追加
 ICR-RS110MFの特長は、ラジオが聴けること、そして予約録音できることです。この記事のタイトルからしても、なんだ当たり前じゃないか、とお叱りを受けそうですが、これがポイントなのです。

PCやMacに接続して録音できるUSB ラジオチューナーもあります。これと、iPodなどのDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)を組み合わせれば、機能だけをみれば同じことができます。

 しかし、USBチューナーとDAPの組み合わせで語学番組などを録音するのは、一度限りならともかく、日課にしようと思うと結構面倒です。
まず、受信、録音できるよう準備するまでにひと手間あります。時計合わせも必要ですから、ITリテラシーがある程度ないと、意図通りに録音できません。

 録音した番組をDAPへコピーするには、PCやMacを立ち上げ、DAPを接続しなければなりません。朝の忙しい時間帯や、帰宅後の疲れた体ではやりたくない作業です。

 その点、ICR-RS110MFなら、クレードルに載せておくだけでよいのです。時計合わせは時報で自動的に行われますし、予約通りに録音され、バッテリーも充電されますから、あとはでかけるときにICR-RS110MFをもって行くだけです。この手軽さが重要だと思います。

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