独学ではわかりにくい中国語発音まとめ

2011/07/28 17:28:55

 中国語はなんと言っても発音が難しいです。少しでも発音が違うとまったく通じません。以下に私が思う独学ではわかりにくい中国語の発音をまとめてみましたので、興味がおありの方は見ていただきたいと思います。

■ 変る声調

 声調とは、簡単に説明しますと「音の高低」です。入門編の本を買うと、どの本にも以下の図のような声調の図が載っていると思います。

220pxpinyin_tone_chart
※ウィキペディア参照

 この声調の規則に忠実に従って練習すると、案外早く習得できた感覚になるのですが、実は声調には色々と細かい規則があります。

※以下、本来発音に関してカタカナで表示すべきではないのですが、あえて解りやすくするため用いています。

- 音が変わる3声 -

 例えば「古 gu3 」(アルファベットの後ろの数字は声調を表しています)。「古」は第3声なので、第3声の発音に忠実に従って 「グゥ……ウゥ!」と発音します。

 第3声は思いっきりあごを引く感じでグゥ……と「溜め」てから急激に上にウゥ!っともっていく特長があります。ところが、後ろに付く声調によって音が変わるのです。

①後ろが第1,2,4声だったら、半3声として読む

「古代(gu3 dai4)」

 この場合は 「グゥ……ウゥ!ダイ」とは読まず「グゥ……ダイ」というような感じで、3声を一番低いところで溜めっぱなしにして次のdaiを発音します。

②後ろが第3声だったら、2声に変わる

「古典(gu3 dian3)」 ⇒ 「古典(gu2 dian3)」

 この場合は第3声+第3声と読まず、gu2 dian3 と発音します。3声+3声では読みにくいためでしょう。ちなみに教材等では、この場合あえてピンイン表示を「古典(gu2 dian3)」などのように、2声としては表示はしませんので、自分で見極めが必要になります。

■ 舌尖前音

 ch ,zh ,sh ,のような舌尖前音と呼ばれる発音(巻き舌のような音)があります。例えば以下のようなものです。

「是(shi)」、「只(zhi)」、「池(chi)」

「束(shu)」、「住(zhu)」、「出(chu)」

 私は独学で勉強していた時、これらの音についてある程度発音できるかなと思っていたのですが、ネイティブに聞いてもらったところ 「chiとqiの音を混同している。」と指摘を頂きました。

 chiなので、感覚で何となく「チー」と読んでいたため、qiの音と混同してしまっていたのです。chとiの音を分けて長い間練習をしたら、やっとOKをもらいました。(chiと表記があっても、実はchとiで音が分かれている、つまりそれぞれの音をはっきり発音する必要があります。その他の母音、chu、cha、zhu、zhiなども同じです。)

 以下のサイトの説明がとても解りやすいです。

http://dir.searchina.ne.jp/chinese/reading/3-4-18.html


■ nとng

 nはン!と言い切る感覚で、ngは鼻から気流を出すようなイメージです。nとngの違いについても、以下のサイトで紹介されています。

http://dir.searchina.ne.jp/chinese/reading/3-4-6.html

「担心(dan xing)」と「当心(dang xin)」
「反問(fan wen)」 と「訪問(fang wen)」

 ngはわざとらしく「ンフ~」というとそれらしくなりますが、nとngは聞き取りにおいても違いがわかりにくく難しいと思っています。

■ 日常風景

 「中国国内では、もちろんみんな普通語で話している」と思いがちですが、普通語でやりとりをしているのは実は沿岸部のみで、内陸の方では地方語で会話するのが一般的です。

 地方語というと、日本の場合では「訛り」、「方言」と表現し、イントネーションがある程度違うけれどもなんとなく意味は理解できるレベルだと思います。

 しかし中国ではそうはいきません。それぞれ完全に別の言語なのです。同じ中国人でも出身地方によっては、相手が何を言ってるのかまったく分からないそうです。現代の若者は普通語教育が行き届き、またテレビなどの普及により標準語を難なく話せるのですが、1980年以前に生まれた方々は普通語を話すために色々と苦労をされてきたそうです。

 今年30歳のとある中国人上司が以下のような話を聞かせてくれました。

 「私は田舎育ちだから小中学校の授業は全部地方訛りで勉強した。親が都会の高校に入れてくれたので、高校で標準語を勉強することができた。私の親はもちろん標準語を話せないし、私もいまだにrangとlangの区別ができない。これだけは何度も勉強してもできないのでもう諦めた。」

 さまざまな地方から人が集まる1つのオフィスの中でも、その多言語風習を感じることができます。もともと香港出身の方同士だと広東語で普通に会話していますし、エレベーター内で同僚同士で地方語で話してるのも見かけます。

 発音に関して「細かい違いがわからん」という方もいるかも知れませんが、さまざまな言語が入り混じっているのが中国ですので、それほど構えずに堂々と話してみるといいかもしれません。

■ 最後にオススメの講座

http://www.honshitu.com/1/

 単語記憶術を聴くだけでも、かなり大きな収穫になると思います。中国語勉強法など無料のメルマガも配布されています。私は中国にいるので、「学校には行かず独学で勉強してやる!」と意気込み1年くらい我流でやっていたのですが、文法は混乱しやすいし、発音は難しいので、まったく伸びませんでした。

 ところが、この講座を勉強しはじめてから文法がとてもクリアになり、新聞なども徐々に読めるようになってきたので、どんどん中国語が面白くなってきました。先生の丁寧な解説があるため、飽きずに継続して勉強ができます。

深センからこんにちは

2010/08/16 17:30:00

 はじめまして。中国・深センでDB2業務を行っております、遠藤と申します。IT業界経験は約2年というまだまだ未熟者ですが、灼熱の地・深センでの出来事などを、これからコラムで書かせていただきたいと思います。

 日本でお仕事をされている方の中には、Google問題や毒入りギョーザなどといったマイナスイメージが先行し、中国に対してあまり好感を持てない方もときにいらっしゃると思います。それでも、無数のビジネスチャンスを秘めた中国市場は現在では世界的に注目されており、日本でも中国に関するニュースを扱うことが増えてきたのではないかと思います。そんな中国で約1年生活し、生活や仕事で感じたことなどこれから紹介させていただく予定です。このコラムにより、中国をより身近に感じていただけたら、と思います。

■交通機関

 ご存知のとおり、人口世界一なので、人がいない場所などありません。そのため、電車やバスなどの交通機関はかなり混雑します。上海中心部のような都会では、日中はタクシーを捕まえるのも大変だったりします。「順番待ちする」という感覚がないので、交通に関してはなかなか大変です。東京メトロ東西線の混雑で疲れていた過去の自分が「甘いな」と思えるほど! さすがに朝6時前後は人が少ないので、わたしは会社に遅れないためにも、朝早めに家を出ています。スリが多いそうで、そのためか電車内で居眠りをしている人はほとんどいません。

■ネット、メディア規制

 YouTube、Facebook、Twitter、FC2などのサイトは見られません。Googleの検索は使えるのですがとても不安定で、見られないことがよくあります。年間の自殺者数なども公表されていないようです。テレビも同様です。中国版の『クレヨンしんちゃん』では、お決まりの「ぞ~おさん、ぞ~おさん」のシーンにおいて、しんちゃんの顔がアップになり、ぞうさんが映らないようになっているときもありました。驚きです。なにがぞうさんなのか、見ている人はわけが分からないと思うのですが(笑)。

■反日感情、反日教育

 5年ほど前、小泉元首相が靖国神社を参拝した際、中国国民が日本国旗を燃やして激怒するというニュースがありました。わたしはその衝撃的な映像を鮮明に覚えていたため、中国へ来る前はとてもドキドキしていました。日本人と言ったら何かされるのではないかと思って、最初はあまり口を開かないようにしていました。内心、中国人が日本人のことをどう思っているのか、まったく見当がつきませんでした。

 実際はどうなのか。デリケートな問題のため、あまり深い部分まで突っ込んで中国人の友人に聞いたことがないのですが、大学で日本語を専攻していたり、ビジネスで日本へ出張したことのある中国人の方は親日派の方が多いようです。わたしが日本人であると分かると、「お疲れさまです」と、会釈する日本式の挨拶をしてくれます。教育に関しても、中国人の友人数人に聞いてみたところ、反日教育的なものはなかったと言っていました。

■時間の感覚

 例えば会議が13時から始まるとしたら、日本人であれば13時きっかりに出席者全員が席についていると思います。しかし中国では、13時になってようやく会議の資料を準備したり、会議室へ移動し始めたりするので、全員が着席するのは13時5分~10分になります。「時間に遅れるな! 遅れたらその理由を説明しろ!」という日本の常識は、中国の方には堅苦しく感じるのかもしれません。しかし電話会議などする際、日本の方々だって遅れることがあると思いますので、そこは「お互いさま」ということで、寛大に対応していただきたいと思います。もちろん、時間厳守の重要な会議であると事前に情報があるときは、みなさん時間を守ります。

■社員の定着率

 日本の感覚では、最低3年は働かないとその仕事のことが分からないし、履歴書にいくつも会社を書くとマイナスなイメージを持たれる、といったことが一般的だと思います(現在はそうでもないのかもしれませんが)。しかし、中国ではそんな概念はありません。新入社員は、実際に働いてみて違和感を感じたり、給与面などでもっとよい会社を見つけると、すぐに辞めてしまいます。大体1年が目安だと思います。割と早いペースでメンバーが入れ替わります。

 なんだか全体的にマイナスな内容になってしまったのですが、逆に上記のことさえ意識していれば、カルチャーショック的なものはだいぶ少なくなるのではないかと思います。

 中国では謙虚で勤勉な方がとても多く、仕事に対する彼らの態度を見て、わたしも触発されています。時折大声で言い合って、喧嘩しているのか!? と思うこともあるのですが、彼らからすると日常茶飯事とのこと。熱烈に意見を交わし合っているのであって、決して喧嘩をしているわけではありません。

 たくさんのライバルがいて、なおかつ企業や人の入れ替わりが激しい社会では、自分の意見を一生懸命主張しなければどんどん埋もれていってしまうためでしょう。そんなアグレッシブな環境で仕事をできることは、本当にいい刺激になります。

 次回は言葉について感じたことなど書きたいと思います。

※何か中国に関して「こんなこと書け!」的なリクエストがございましたら、コメント欄にご記入をお願いいたします。

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コラムニスト プロフィール

遠藤寛明
2008年から上海のSIer勤務を経て、現在はIBM深センでDB2関連業務担当。深センで感じたことなど紹介させていただきます。

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