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    <title>クラウドコンピューティング日記</title>
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    <updated>2016-04-28T00:49:30Z</updated>
    <subtitle>新しいパラダイムシフトについて肩ひじはらずにマジメに語ります。</subtitle>

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    <title>クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ（その2）</title>
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    <published>2010-01-07T08:59:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:49:30Z</updated>

    <summary>　こんにちは。野村です。 　先日、このコラムを読んでくれたわたしの知り合いから、...</summary>
    <author>
        <name>野村隆</name>
        
    </author>
    
        <category term="業界動向" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/">
        <![CDATA[<p>　こんにちは。野村です。</p>

<p>　先日、このコラムを読んでくれたわたしの知り合いから、「なんだか、ちょっと硬いなあ」とコメントをもらいました。</p>

<p>　たしかに、読み返してみて、わたしが当初想定していた「肩ひじはらずに」というコンセプト（？）に照らすと、少々マジメすぎたかな、と思いました。そもそも、マジメすぎて読みにくいですしね……。</p>

<p>　当コラムは、格調高い論文というよりは、日々の思いをざっくばらんにつづるようにしたいと考えています。</p>

<p>　ですので、少々理論が跳んだり、言葉足らずになったりするかもしれませんが、「肩ひじはらずに」のコンセプトということでご容赦くださいませ。</p>

<p>　さて、今回は前回に続き、コラム「クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ」の第2回です。</p>

<p><strong><span style="color: #006600;font-size: 1.2em;">■ プロパー信仰の終焉が意味するもの</span></strong></p>

<p>　<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/2009/12/post-0ac6.html">前回のコラム</a>で、いわゆる1つの「プロパー信仰」の終焉、「プロパー信仰」が成り立たなくなる事例があったことをお伝えしました。</p>

<p>　もちろん、一事が万事という理屈もどうかとは思いますので、前回ご紹介した元部長代理さんの事例だけで、すべてのプロパー社員を疑うのはどうかとは思います。</p>

<p>　とはいえ、プロパーだから安心という理屈もちょっと違うと思うわけです。そもそも、会社としてはプロパーに任せたつもりだけど、実際のシステム運用は外部業者が実施しているということが多いのが現実ですよね。</p>

<p>　自社データが保存されている本番環境へのアクセスはプロパー社員だけ！ という会社は、ほとんどないのが現実ではないでしょうか。</p>

<p>　そう考えると、クラウドゆえ、SaaSゆえ外部業者にお任せになる、だから困る、嫌だ、という理屈は本当に成り立つのか？ とわたしは疑問に思います。皆さんはどうお考えですか？</p>

<p><span style="color: #006600;font-size: 1.2em;"><strong>■ SaaSのシステム運用環境</strong></span></p>

<p>　翻って、SaaSベンダのシステム運用環境について考えましょう。</p>

<p>　皆さんご存じのとおり、たいてい、SaaSベンダのHW／パッケージSWを運用するセンターは非常に堅牢です。salesforce.comしかり、Oracle CRM On Demandしかり、NetSuiteしかり。これらSaaSベンダが持つHW／SW運用システム全体を自社で持つのは大変なことです。</p>

<p>　HWのコストもさることながら、可用性といいますか、高い稼働率（99.9％以上、とか）を維持するために必要な運用業務を定義し、HWの耐障害性も確保するということを考えると、長い年月をかけて組織をつくり、人材をつくり、業務として確立する必要があるわけです。</p>

<p>　ITを生業としていない企業の情報システム部門が、現状SaaSベンダが実現しているレベルのHW／SW運用システムを作り上げるのは、かなり難しいのではないでしょうか。</p>

<p>　また、現行システムの運用であっても、ホスティング業者に自社HWをホスティングしている企業は多いと思います。ホスティングするということは、外部業者を使っているということですよね。</p>

<p>　上記のようなことを冷静に考えれば、「SaaSだから外部業者に任せられない！」というのは、いかがなものでしょうか。</p>

<p>　現状でも外部業者に任せている箇所もある。また、SaaSベンダのHW／SW運用システムで実現されている堅牢性と比較して、自社現行システムの方が良いとはいいきれない。こう考えるべきではないかとわたしは思います。</p>

<p><span style="color: #006600;font-size: 1.2em;"><strong>■ 「でも、納得できない！」という方</strong></span></p>

<p>　わたしの経験上、たいていの場合、わたしが上記のようにご説明すると、納得してくださる方が多いです。</p>

<p>　「ま、そりゃあそうだ。セキュリティに完璧はないもんな！」</p>

<p>　「そうか、現行システムでも外部委託しているし……」</p>

<p>　「そろそろ自社でHW運用するのもコスト高いし、手間かかるし……」</p>

<p>　特に、「そろそろ自社でHW運用するのもコスト高いし、手間かかるし……」という感触をお持ちの方は、正しい時代感覚だと思いますよ、正直。</p>

<p>　自社システムの可用性・運用性を確保するために、やれクラスタリングだ、Raid 0+1だ、瞬時にバックアップだと、いろいろな製品を導入すればコストは非常に高くなります。HWもさることながら、馬鹿に高い導入費用も取られるわけです。</p>

<p>　一方、クラウドコンピューティング、SaaSであれば、自社でHWを持つ必要なくなります。</p>

<p>　しかし、残念ながら、少なからぬ方がSaaSシステムのセキュリティについて、上記のような説明をしても難色を示されます。</p>

<p>　「やっぱり、外部業者に任せると信頼性が落ちる」</p>

<p>　「外部業者に頼む箇所が少なければ少ないほどセキュリティが確保されるのだから、わざわざ外部業者であるSaaSベンダにシステムをお任せするのはセキュリティ上、問題だ」</p>

<p>　なんだか、分かったような、分からないような理論です。</p>

<p>　どうも、こういう理論を堅持される方は、プロパー信仰から抜けきれず、過去の自分の経験の枠の中で考えようとされているのでは、と思います。</p>

<p><strong><span style="color: #006600;font-size: 1.2em;">■ もっと大切なものをアウトソースしていませんか？</span></strong></p>

<p>　じゃあ、過去の経験の枠の中で、もっと大切なものを外部業者に任せていることに気付いていませんか？ とわたしはいいたいのです。</p>

<p>　データよりも大事なもので、外部業者に委託しているもの。それは何でしょうか？</p>

<p>　答えは、「お金」です。</p>

<p>　お金を銀行に預けていない企業はないですよね。銀行は外部業者ですよね。</p>

<p>　銀行に預けたお金が持ち逃げされるリスクを考えてみましょう。相当、やばいですよね。</p>

<p>　でも、世にある企業のすべてが銀行にお金を預けているわけです。</p>

<p><span style="color: #006600;font-size: 1.2em;"><strong>■ SaaS業者にデータを預けるということ</strong></span></p>

<p>　ここで、いま一度、冷静に考えましょう。</p>

<p>　前述のとおり、プロパー社員に任せてもセキュリティ事故はおきます。事例はあるわけですから。</p>

<p>　現行システム運用の実態は、細かい作業レベルは外部業者にお任せの会社は多いです。</p>

<p>　そして、よくよく考えると、データよりも大事といえるお金を外部業者である銀行に預けていますよね。</p>

<p>　であれば、堅牢なセンターを持つSaaS業者にデータを預けることは問題なのでしょうか？ 現行システムの運用よりもセキュリティリスクが高まるのでしょうか？</p>

<p>　通常の会社であれば、リスクが高まることはないのでは？ と思っています。</p>

<p>　わたしの意図をご理解いただければ、ありがたいです。</p>

<p>　それでは、また次回、お会いしましょう。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ（その1）</title>
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    <published>2009-12-08T09:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:49:30Z</updated>

    <summary>　こんにちは。野村です。 　今回は、クラウドコンピューティングの話をするときに、...</summary>
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        <name>野村隆</name>
        
    </author>
    
        <category term="業界動向" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/">
        <![CDATA[<p>　こんにちは。野村です。</p>

<p>　今回は、クラウドコンピューティングの話をするときに、必ずといっていいほど話題となるセキュリティについてです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ セキュリティ検討のありがちな展開</strong></span></p>

<p>　クラウドコンピューティングの特徴の1つに、サービス価格が安いということが挙げられると思います。</p>

<p>　例えば、SaaSでありがちな料金体系は、ユーザー単位で課金となり、HWの初期投資はほぼ不要（契約時に初期費用のようなものはありえますが、HW投資に比べれば微々たるものです）。</p>

<p>　ディスク領域の貸出のようなプラットフォーム系のサービスであっても、信じられないほど安い価格、場合によっては無料で提供されています。</p>

<p>　じゃあ、ぜひ、自社システムもクラウドコンピューティングで！ この不況の時代にITコスト削減です！ という検討に着手、となるわけです。</p>

<p>　ただ、ちょっと検討を始めると、必ずといっていいくらい、セキュリティのところでいったん検討がストップします。</p>

<p>　検討がストップする理由は、たいてい、以下のような理由です。</p>

<p>　「自社の大切なデータを外部業者に完全に預けるというのは困る。データ漏洩事故がおきたら、どうするんだ？」</p>

<p>　「顧客の個人情報まで外部業者がアクセス可能になるわけだよね。個人情報保護の観点からは、どうなのか？」</p>

<p>　「自社の得意先情報といった営業機密が他社に漏れる可能性があるのだよな、それじゃあ、安くてもだめだよ」</p>

<p>　個人情報が万が一にも漏洩したら、多額の損害賠償を払うことになり、社会的制裁も受けるリスクがあります。自社の営業機密が他社に漏れようものなら、自社の存亡にかかわる事項となりえます。</p>

<p>　こんなリスクを抱えてまで、ITコストダウンのためにクラウドコンピューティングに足を踏み入れるわけにはいかないよ、まさに「安かろう悪かろう」の典型だ、ということになり、検討がストップします。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ セキュリティにおける信仰？</strong></span></p>

<p>　このような考え方は、確かに、理解できます。無用なリスクを取ってまで、新しいITの考え方であるクラウドコンピューティングを導入することはできませんよね。</p>

<p>　また、このような考え方を持つ人に、いくら他社事例を紹介しても、たいていは無駄に終わります。「他社は他社。自社のとしてセキュリティリスクはとれない」と、ごもっともなことを言われることが通例です。</p>

<p>　とはいえ、ですよ、わたしの経験に基づいて冷静に考えてみると、ちょっと違うな、と思わざるを得ないのです。</p>

<p>　こういう局面で、わたしが最初に質問することは、以下です。</p>

<p>　「じゃあ、あなたの会社における、現行システムの運用はどうなっているのですか？」</p>

<p>　この質問への回答は、おおよそ、以下に集約できます。</p>

<p>　「自社の社員が運用しているので、安心です」</p>

<p>　わたしの解釈ですが、これが、たいていの人が信じている「プロパー（正社員）信仰」とでもいいますか、システムを任せるのであれば、正社員であれば大丈夫という考え方です。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;">■ プロパー信仰の終焉</span></strong></p>

<p>　プロパー信仰」の信者？ とでもいいますか、正社員にシステムを任せておけば大丈夫という考えの人は、正社員であれば、会社に対する忠誠心がある、不正に手を染めて懲戒解雇になるリスクを取るよりも正社員の地位を選ぶだろう、という考えをお持ちのようです。</p>

<p>　確かにそのとおりですし、実際問題として、正社員が引き起こした大きなセキュリティ事故が少ないのは現実です。</p>

<p>　ただ、IT業界で、いわゆる「プロパー信仰」が大きく裏切られた事件があったことを、あなたはご存知ですか？</p>

<p>　それは、ある大手証券会社で発生した、顧客データ持ち出し事件です。</p>

<p>　この事件は、今年（2009年）11月に東京地裁で判決がでて、個人情報漏洩事件として、極めて珍しい実刑判決がでたことでも注目された事件です。</p>

<p>　大手証券会社の顧客個人情報を盗んで転売した元部長代理の犯罪の動機が、キャバクラ通いのために消費者金融から借り入れを繰り返した結果の借金返済という、なんともみっともないというか、だらしない動機であったことでも、注目を集めましたね。</p>

<p>　このように、世間の注目を集めた事件ではありましたが、わたしの周辺では、この事件の解釈は「プロパー信仰の終焉」です。</p>

<p>　具体的にいうと、顧客個人情報を盗んだ元部長代理は、肩書きから推察できるように、大手証券会社の正社員だったわけです。</p>

<p>　いままで、多くの情報漏洩事件が発生してきましたが、正社員による犯行は、わたしの記憶するかぎり、なかったと思います。場合によっては、正社員が引き起こした事件が闇に葬られたこともあるのかもしれませんが、過去における大規模で社会的な影響の大きい情報漏洩事件は、正社員による犯行ではなかったわけです。</p>

<p>　つまり、上記の大手証券会社の個人情報漏洩事件は、正社員であっても情報漏洩事件を引き起こす可能性があるということの証明となってしまったわけです。</p>

<p>　ですから、「ウチの現行システムは正社員に任せているから、安心。やはり、クラウドコンピューティング時代だからといって、業者に丸投げはできないぞ。」という理論は、成り立たない世の中になりつつあるのでは、とわたしは思うのですが、あなたは、どうお考えでしょうか。</p>

<p>　さて、ちょっとコラムが長くなってきたので、このあたりで、今回は終了にさせてください。</p>

<p>　次回も、クラウドコンピューティングにおけるセキュリティについて、続けます。</p>

<p></p>

<p></p>]]>
        
    </content>
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    <title>クラウドコンピューティングは売り物ではありません（その2）</title>
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    <published>2009-11-20T08:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:49:30Z</updated>

    <summary>　こんにちは。野村です。 　前回に引き続き、コラム「クラウドコンピューティングは...</summary>
    <author>
        <name>野村隆</name>
        
    </author>
    
        <category term="業界動向" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/">
        <![CDATA[<p>　こんにちは。野村です。</p>

<p>　前回に引き続き、コラム「クラウドコンピューティングは売り物ではありません」の続きです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ クラウドコンピューティングは売り物ではありません</strong></span></p>

<p>　<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/2009/11/post-8d6e.html">前回のコラム</a>では、以下のように言われたら、あなたならどう回答しますか？ までご説明しました。</p>

<p>　「IT関連の雑誌を読んだが、クラウドコンピューティングがよいらしい。ぜひ、クラウドコンピューティングなるものを売ってくれないか？」</p>

<p>　人それぞれ回答のしかたがあると思います。</p>





<p>　ソフトウェアベンダの営業であれば、いわゆるSaaSのシステムのカタログを持ってくるかもしれません。データセンターのサービスに詳しい人であれば、HWのプラットフォームサービスを紹介するかもしれません。場合によっては、Google App EngineやForce.comといったシステム開発・運用環境を売りものとして提示するのが最適なのかもしれません。</p>

<p>　ここで、わたしの回答は、以下のとおりです。</p>

<p>　「クラウドコンピューティングは売り物ではありません。なので、売ることはできません」</p>

<p>　つまり、わたしの理解は、クラウドコンピューティングとは、あくまでも概念というか、考え方のようなものであるということです。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;">■ クライアント／サーバは、概念です</span></strong></p>

<p>　たとえていうならば、前回のコラムで紹介した「クライアント／サーバ」のような概念であるという理解が正しいと考えます。</p>

<p>　クライアント／サーバとの比較で考えるとよいかもしれません。</p>

<p>　クライアント／サーバという概念でくくることができる主な要素は以下でしょう（カッコ内は、ホスト集中処理との比較）。</p>

<ul><li>クライアント側データ処理（ダム端末では端末側は表示以外の処理はしない）</li>

<li>いわゆるGUI（ダム端末では文字だけのCUI）</li>

<li>TCP/IPネットワーク（SNAに代表されるホスト系ネットワーク）</li>

<li>データベースとしてRDBMS（階層型データベースが主流）</li>

<li>OSとしてUNIXに代表されるオープンシステム（ホスト系OS）</li></ul>

<p>などなど。他にも考慮すべき要素があるでしょうし、時代や考え方で異論がある方もいらっしゃると思いますが。</p>

<p>　ただ、上記のような新技術（あくまでも当時。今となっては古臭いですが）がある時期に一気に台頭した。一気に台頭したことによって発生したパラダイムシフトの動きが、クライアント／サーバであったわけです。</p>

<p>　ですので、たとえば、クライアント／サーバの構成要素であるRDBMSを売ってくれ、といわれれば、Oracleなどの商品がありうるわけです。しかし、クライアント／サーバそのものを売ってくれ、といわれても、「売り物ではありません」としかいいようがないわけです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ クラウドコンピューティングも、概念です</strong></span></p>

<p>　同様に、クラウドコンピューティングという概念でくくることのできる主な要素は、以下ではないでしょうか。</p>

<ul><li>SaaS型アプリの台頭</li>

<li>サーバ仮想化技術の発展（正確には「成熟」というべきか）</li>

<li>いわゆるブロードバンド時代の到来</li>

<li>Google、Amazonなどの企業への資源（ヒト・モノ・カネ）の集積</li></ul>

<p>　わたしの思うに、上記の点が最大の要素かと思います。</p>

<p>　上記よりも、AjaxなどのWebブラウザ側での処理を可能とする言語・プラットフォームを入れたいという方もいるでしょう。</p>





<p>　いやいや、クラウドコンピューティングは雲の向こうで動くシステムの意味だからSaaSと同義でしょ、という意見も聞いたことがあります。SaaSとASPの違いを論じるべき、という方もいらっしゃるでしょう。などなど。</p>

<p>　いろんな議論がなされ、いろんなヒトがいろんなコトを言っているのが現状ではないでしょうか。</p>

<p>　そんな中で、わたしの意見。</p>



<p>　クラウドコンピューティングは現代のIT業界におけるパラダイムシフトを表現する、概念を表す言葉です。ですから、「クラウドコンピューティングは売り物ではない」のです。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;">■ 当コラム「クラウドコンピューティング日記」での定義</span></strong></p>

<p>　わたしはこのような考えを持っているので、当コラム「クラウドコンピューティング日記」では、SaaSもさることながら、仮想化技術やGoogle、Amazonをはじめとするクラウド時代の代表的な企業の戦略なども取り上げていきます。</p>

<p>　クラウドコンピューティング＝SaaSという考えの方にはちょっと違和感があるかもしれませんが、ご理解いただければ、と思います。</p>

<p>　わたしの考えは、「クラウドコンピューティングは売り物ではありません」ですから。</p>

<p>　どちらかというと、「クラウドコンピューティングを売ってください」といわれて、「はい、どうぞSaaSアプリです！」といって提示するのは、間違いではないですが、ちょっと違うと思うわけです。</p>

<p>　哺乳類を売ってください、といわれて、犬を提示するような感覚でしょうかね。理論上間違いはないのですが、違和感があるというか……。</p>



<p>　なんだか長々としたコラムとなってきたので、このへんで終わりにします。わたしの意図をご理解いただければ、ありがたいです。それでは、また次回お会いしましょう。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>クラウドコンピューティングは売り物ではありません（その1）</title>
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    <published>2009-11-17T10:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:49:30Z</updated>

    <summary>　こんにちは。野村と申します。前回のコラムからずいぶんと時間があいてしまいました...</summary>
    <author>
        <name>野村隆</name>
        
    </author>
    
        <category term="業界動向" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/">
        <![CDATA[<p>　こんにちは。野村と申します。前回のコラムからずいぶんと時間があいてしまいました。すみません。</p>

<p>　さて、クラウドコンピューティング日記の最初のコラムは、前回のお約束どおり、「クラウドコンピューティングは売り物ではありません」です。</p>

<p>　売り物ではない、というのはどういうことでしょうか。まず、このへんから説明していきましょう。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ 売り物ではないもの、の例</strong></span></p>

<p>　「日経平均という株を売ってくれ」</p>

<p>　これは、バブル期の証券業界のギャグとして、証券業界の方からおしえてもらったギャグです。簡単に解説させてください。</p>

<p>バブル期に株価が連日上昇している状況で、株取引の初心者が証券会社の店頭に多くやって来たそうです。</p>

<p>　初心者ゆえ、何の株を買ってよいかわからず、日経平均という会社の株があるものと思い込み、「テレビのニュースによると、連日、日経平均が上昇しているよな！ 日経平均という株を売ってくれ！」との注文（！？）になったということです。</p>



<p>　もちろん、日経平均という株が売っているわけではありません。</p>

<p>　ここで説明をするまでもないですが、日経平均とは、基本的には225銘柄の株価の平均値を、いわゆるダウ式といわれるやり方で日本経済新聞社が算出している株価水準を示す指標です。</p>

<p>　ご存知のように、日経平均に連動した投資信託とか日経225オプションとかの商品は「売り物」として買うことができます。</p>

<p>　しかし、日経平均という個別株というか、会社の株はありません。ですので、「日経平均という株を売ってくれ」といわれても、売ることはできません。</p>





<p>　これが、売り物ではないものの例です。似たような例としては、米国では、「ダウ・ジョーンズを売ってくれ」となるでしょう。これも日経平均と同様に、ダウ・ジョーンズ社が発表している平均株価の名前を個別株というか会社の名前と間違えて、ダウ・ジョーンズを売ってくれ、となるわけです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ IT業界で売り物でないもの</strong></span></p>

<p>　「日経平均という株を売ってくれ」というギャグの解説はこれくらいにしましょう。</p>

<p>　ここでわたしがいいたいことは、売り物ではないものを「売ってくれ」といわれても困ってしまいます、ということです。</p>

<p>　似たようなことが、IT業界でもいえます。たとえば、以下のようにいわれたら、あなたはどうしますか？</p>

<p>　「クライアント・サーバを売ってくれ」</p>

<p>　クライアント・サーバという売り物はないわけです。</p>



<p>クライアント・サーバという言葉は、概念というかアーキテクチャというか、ホスト一極集中ではなくて、サーバとクライアント（PC）で協調分散処理させましょう、という設計思想のようなものです。にもかかわらず、「クライアント・サーバを売ってくれ」といわれても困ってしまいますよね。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;"><strong>■ クラウドコンピューティングを売ってくれ！？</strong></span></p>

<p>　では、以下のようにいわれたら、あなたはどうしますか？</p>

<p>　「IT関連の雑誌を読んだが、クラウドコンピューティングがよいらしい。ぜひ、クラウドコンピューティングなるものを売ってくれないか？」</p>

<p>　どうでしょうか。</p>



<p>　こんな風にいわれたときに、あなたならどう回答しますか？わたしなら……。</p>

<p>　わたしなりの回答は、次回のコラムにてご説明しますね。</p>

<p>それでは、また。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>『クラウドコンピューティング日記』を始めるにあたって</title>
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    <published>2009-10-13T10:30:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:49:30Z</updated>

    <summary>■ はじめまして。自己紹介させてください。 　はじめまして。野村と申します。この...</summary>
    <author>
        <name>野村隆</name>
        
    </author>
    
        <category term="技術動向" />
    
        <category term="業界動向" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/ccd/">
        <![CDATA[<p><strong><span style="color: #006600;">■ </span><span style="font-size: 1.2em;">はじめまして。自己紹介させてください。</span></strong></p>

<p>　はじめまして。野村と申します。このたび、『クラウドコンピューティング日記』なるコラムを連載することにしました。</p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>









<p>　以前に、＠ITさんで「ITエンジニアを続けるうえでのヒント」という連載を執筆しておりました（連載初回は<a href="http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/eh01/eh01.html">こちら</a>）。この連載を読んで下さった方も、今回が初めての方も、今後ともよろしくお願いいたします。</p>

<p><strong></strong></p>

<p><strong></strong></p>

<p><strong><span style="color: #006600;">■ </span><span style="font-size: 1.2em;">クラウドコンピューティング日記を始める背景</span></strong></p>

<p>　最近、「クラウドコンピューティング」という単語がIT業界のみならず、一般的なメディアでも取り上げられています。</p>

<p></p>

<p></p>

<p>　取り上げられること自体は、とてもよいことだとわたしは思います。なぜならば、今後の5年から10年のIT業界の動向としては、クラウドコンピューティング抜きに語ることができない、とわたしは確信しているからです。</p>

<p></p>

<p></p>







<p>　一方で、「クラウドコンピューティング」という言葉の定義があやふやだなあ、とも思っています。確かに、「クラウドコンピューティング」という言葉自体がいわゆるバズワードというか、あやふやな側面を持っています。</p>

<p></p>

<p></p>

<p>　ですので、ITベンダ各社が自社の製品を市場に出すときに、とりあえず「クラウドコンピューティング」と言ってみる、という傾向にあるのも事実と思います。</p>

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<p>　あえてどこの会社とはいいませんが、インターネットを使って提供するサービスであれば、即「クラウドコンピューティング」としてしまうのが、現実としてありますからね……。このようにクラウドコンピューティングという言葉の定義がいい加減であるがゆえでしょう。</p>

<p>　一部の心あるIT業界の重鎮？ の方でも「クラウドコンピューティングという考え方は間違っている！」と主張される方も多くいらっしゃることも事実と思います。</p>

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<p><strong><span style="font-size: 1.2em;color: #006600;">■</span><span style="color: #006600;">&nbsp;</span><span style="font-size: 1.2em;">あえてクラウドコンピューティング日記</span></strong></p>

<p>　とはいえ、上記のとおり、今後の5年から10年のIT業界の動向としては、クラウドコンピューティング抜きに語ることができない、というわたしの確信があります。</p>

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<p></p>

<p>　もうちょっと正確にいうと、以下のようになるでしょう。</p>

<p>　「現在一般的にクラウドコンピューティングといわれている領域に含まれる要素が、今後の5年から10年のIT業界の動向を左右する重要な要素である」</p>

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<p>　このような確信のもと、あえて、言葉の定義がいい加減なクラウドコンピューティングという領域について、コラムを書くことにしました。</p>

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<p>　また、コラムという性質から、高尚な学術論文のような内容にはしないように考えています。クラウドコンピューティングの論理的な論評は、他の記事や良書に譲ります。</p>

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<p>　このコラムでは、わたしの日々の実務から見え隠れするクラウドコンピューティングの実態について、わたしの意見や、身の回りのクラウドコンピューティングに近い領域で活躍されている方々とのインタビューなどを中心にしたく思っています。</p>

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<p><strong></strong></p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong><span style="color: #006600;">■ クラウドコンピューティングの言葉の定義</span></strong></span></p>

<p>　前置きが長くなりました。すみません。</p>

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<p>　さて、当コラムの初回記事としては、クラウドコンピューティングの言葉の定義をしていきたく思っています。上記のとおり、クラウドコンピューティングという言葉の定義があいまいですからね。</p>

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<p>　まあ、あいまいなママのほうが良いのかもしれません。あいまいなママのほうが議論の幅が広がるという側面がありますからね。場合によっては、定義することが困難なのかもしれません。人によって定義が異なるでしょうから……。</p>

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<p>　ただ、このコラムを続けるにあたっては、あえて「クラウドコンピューティング」という言葉の定義をある程度しっかりしておかないと、誤解が誤解を生んでしまうのでは、とも思うわけです。</p>

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<p>　それでは、クラウドコンピューティング日記をはじめるにあたっての前置きはこれくらいで終わりにさせてください。次回以降、クラウドコンピューティングという言葉の定義についてのコラムを書かせていただきます。タイトルは、以下です。</p>

<p>　「クラウドコンピューティングは売り物ではありません」</p>

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<p></p>

<p>　それでは、次回のコラムでお会いしましょう。</p>]]>
        
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