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第312回 手向けの言葉

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 4月でエンジニアライフの人気コラムニストの壁画さんが引退宣言をされました。実はここ最近本業が忙しくここ最近はエンジニアライフを覗いていなかったので、引退を知ったのはつい先週のことでした(汗)奇しくも先週のコラムは壁画さんに向けたコラムのようにも見えましたが、これは完全にたまたまでした。。。

 私もエンジニアライフのコラムニストの端くれですので、コラムニストらしくコラムで壁画さんに手向けの言葉を書きたいと思います。

■コラムニストとしてのあるべき一つの姿

 壁画さんのコラムはご自身の境遇から来る疑問、独自の視点などをもとにした問題提起が多かったように思います。それは多くの読者さんの共感を呼びました。しかし、その反面、内容の過激さ(?)から多くのアンチの方も呼び寄せられていたように思います。一般的にアンチの方とのやり取りは相当神経を使います。特に物事を論理的に話す必要がありますし、相手の心情も考慮しなければなりません。また、言葉の揚げ足を取られないよう、細心の注意を払って言葉を選ぶ必要もあります。こういったことを考えると、コメントの返信にはかなり気を遣います。。。

 しかし、壁画さんはそのアンチの方とのやり取りすら、ご自身のコラムの一部のように振る舞われていました。アンチの方をバッサバッサと切って捨てる姿は、傍から見ていて危ういと感じる反面、憧れに近い気持ちもありました。

 壁画さんは一つのコラムニストのあるべき姿を体現されているとずっと思っていました。通常、コラムニストはコラムを発信し、読者さんはそのコラムを読むだけという単方向のコミュニケーションを取っています。しかし、壁画さんはそれだけに留まらず、読者さんとのやり取りを通じてコラムを完成に近づけていくという双方向のコミュニケーションを実践されていたように思います。

 私もキャリコンや研修、セミナーなどを長くやらせてもらっていますので、直接お会いし、双方向のコミュニケーションが行える環境があれば多少なりとも相手の方とのコミュニケーションは取れると思っています。しかし、エンジニアライフという単方向のコミュニケーションが前提となった場所で双方向のコミュニケーションを取るのは相当至難の業です。それは、先ほど書いたアンチの方への返信もさることながら、何より読者の方がコメントを付けようと思っていただけるようなコラムを書き続けなければならないからです。正直これは凄いことだと感じていました。

■コラムニストとしての違和感

 あべっかんさんのコラムによると壁画さんはエンジニアライフのコラム投稿数がぶっちぎりで1位なのだそうです。ひょっとしたら壁画さんはそれだけ腹の中に溜まったモノがあったのかもしれません。通常、カタルシス効果といって腹の中に溜まったモノを吐き出すと気持ちが軽くなります。しかし、壁画さんの場合、腹の中に溜まったモノを吐き出せば出すほど、何か別の想いが溜まってきていたのかもしれません。それが何かは分かりませんが、恐らくたくさんのコラムを書かれる中で、少しずつその想いが強くなってきたように感じました。

 完全に邪推の域を出ませんが、私は壁画さんがコラムを書けば書くほどご自身の望まれる姿から乖離されているような感覚を受けました。ひょっとしたらそれがコラムニスト引退という形になったのかもしれません。

■壁画さんに幸あれ!

 壁画さんのコラムは私の目標の一つでもありました。壁画さんは引退されましたが、壁画さんが残された594本のコラムはこれからも生き続けます。生き続け、たくさんの人に気づきや考えを促すことでしょう。私もそのようなコラムが書けるよう、これからも頑張りたいと思います。

 以前、壁画さんが「私も本が出せるように頑張ります」とおっしゃっておられたのを今でも覚えています。壁画さんの本が書店で並ぶ日が来ることを心から願っています。壁画さんのこれからのご活躍を心よりお祈りいたします!


 ...ちなみに、先ほどのあべっかんさんのコラムによると、コラムの投稿数が2位はあべっかんさんと私なのだそうです。正直、私は投稿数には興味が全くないので投稿数1位はあべっかんさんにお任せします。あべっかんさん、これからも頑張ってください(笑)

Comment(2)

コメント

abekkan

私も投稿数は気にしていません。
週一ペース、としながらも私は高橋さんと違って、火曜だったり木曜だったりします。2~3年前は飲みに行ったあとでも書けたのですが、このごろそのまま寝てしまうことも多くなってしまって(笑)。

キャリアコンサルタント高橋

あべっかんさん、


投稿数なんてのは単なるコラムニストの自己満だと思っていますw
私が毎週コラムを書いてるのは、私がそうしたいからであって、それ以上の意味はありませんし、偉くも何ともありません。


私は投稿数を意識するより、いかに素晴らしいコラムを書くか?だと常々考えています。
なので、惰性で1000篇のコラムを書くことより、1篇でも「心に残る」コラムを書けるようになりたいです。


壁画さんが凄いのは、数多くの「心に残る」コラムを書かれていることですね。


> 週一ペース、としながらも私は高橋さんと違って、火曜だったり木曜だったりします。2~3年前は飲みに行ったあとでも書けたのですが、このごろそのまま寝てしまうことも多くなってしまって(笑)。


私も毎週決まったタイミングでコラムは発表させていただいておりますが、書くタイミングはバラバラです。。。6年もやってるとお互い歳も取りますよね(汗

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