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第232回 2冊目の本を出版する話5 ~これから出版を目指される方へ~

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私が今度出版させていただく2冊目の本の紹介も5回目になりました。今回は最終回としてこれから出版を目指される方へ、私が経験したことをお話ししたいと思います。

■出版企画が通るまで

 自費出版を除き、初めて企画出版として出版を目指される方が一番最初に来る難関が出版企画書をどうやって出版社に通すかです。私が1冊目の本を書いたとき、自分で出版企画書をつくり、それを相当数の出版社に送らせていただきました。その中から技術評論社さんの目に留まり、電子書籍として出版させていただくことができました。2冊目の本はこの技術評論社で私の本を担当していただいた編集者さんからお話をいただき、出版させていただくことができました。

 ですので、これから出版を目指される人は、まずは出版社の編集者さんの目に留まることが必要です。私は編集者さんに出版企画書を読んでいただくことで運良くその道を見つけることができましたが、もし金銭的な余裕があるのであれば、実績のある出版コンサルタントさんに依頼するのが一番早いと思います。出版後の印税配分なども含めお金はかかりますが、その人の強みの見極め、出版企画書の書き方指南、出版社への売り込みなど、初めて出版を目指される方によっては費用対効果が高い場合もあります。

 ちなみに、1冊目の本を出版した際の出版企画書を過去のコラムにアップしていますので、興味のある方はご参照ください。

■出版企画が通ってから

 無事出版企画が通ると、著者が執筆を開始します。このとき、初めてお付き合いする著者の場合、出版社はその著者の筆力を計る意味で1章分の原稿を提出してもらうことがあります。私の場合、技術評論社さん、JMAMさん共にそのような依頼を受けました。これは考えてみれば当然のことで、出版社側からすれば相手の力量が分からない状態で依頼することはとてもリスクのある行為なので、1章分の分量の原稿を見て、どの程度の筆力があり、どの程度のスピードで原稿が書けるのかを見極める必要があるのだと思います。これらを見極めた上で、正式に原稿執筆の依頼をされる出版社さんもあります。

 ここで必要になってくるのは、当然のことながら1章分の原稿を書き上げる筆力です。本によっては10万~20万文字を書かなければならないこともあるため、数千字程度の文章が書けない、もしくは書くのが遅いようだと、そもそも本を書き上げることができるのか? と編集者さんに思われてしまい、出版計画が立てられないのではないかと思います。私の場合、1冊目のときは1週間に約2万文字程度、2冊目のときは約4万文字程度書いたと思います。2冊目の文字数が多くなっているのは書き直しが3回発生したからですが、実際に原稿を書いたとしても書き直すことは大いにあります。こういったことにも柔軟に対応できるような筆力を養っておくことが必要なのではないかと思います。

 合わせて、正しい言葉の書き方、表現方法を知っておいた方が良いと思います。私はこれをこのエンジニアライフで学びました。前編集者の珍獣さんから文書表現をするための言葉の選び方、使い方を教えてもらい、その方法に倣って文章を書いています。具体的には共同通信社発行の「記者ハンドブック」に基づいて書いているのですが、こういった書き方を身につけておくことも筆力を上げるために必要なことだと思います。

 そして、何より大切なことは、著者としての考え、意見を持っていること。執筆時は常に編集者さんとのやり取りが続きます。編集者さんは出版する観点から意見を述べられますから、当然その意見は尊重しなければなりません。しかし、そればかりに終始していると著者としての個性やアイデンティティがなくなってきます。そういったことを編集者さんも望んではいません。だからこそ、著者は編集者さんの意見をくみ取り、その中で自分の意見を通していく折衝力が必要になるのだと思います。加えて、編集者さんの本に対する思いや考え方に対する同調力も必要だと思います。

■出版を実現する上で大切なこと

 初めて出版を目指そうとする方にとって、出版の実現可能性は低いかもしれません。しかし、それはゼロではなく、その方法もある程度確立されているように思います。その方法をうまく活用することで、自身の本を出版することができる可能性はあります。私はこのコラムで何度か紹介させてもらいましたが、選ばれる力を使って実現させてきました。

 そして、もう1つ大切なことがあります。それは、なぜ出版をしたいのか? その意味を自分自身が理解しているかどうかです。私には2つの意味がありました。1つは自分自身のキャリアの実現。私はキャリアコンサルタントを生業にしていますので、自分自身のキャリアを実現できなければならないと考えています。そのために、どうしても出版を実現したかったのです。そして、もう1つはこれからプログラミングを学ばれる人の力になりたかったこと。今回の本の話をいただいたとき、まっさきにそこに意識が向きました。私がITエンジニアのプログラマとして働き始めた頃、私はプログラミングの習得で苦労した経験がありました。その経験を踏まえ、これからプログラミングを学ばれる人のお役に立ちたい、立てるチャンスなのではないかと考えました。その想いから「日本一分かりやすいプログラミング本」をつくりたいと思うようになりました。幸い、この2つの意味は最後まで持ち続けることができたと思っています。

■現在の進捗

 現在の進捗ですが、すでに印刷所で製本されており、私の所にも見本が届きました。

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 恐らく今週中には全国の本屋さんにも並べられると思います。私が1年かけてつくった、私の想いがたっぷり詰まった本です。もし、本屋さんで見かけることがありましたら、ぜひお手に取ってご覧になってくださいね♪

JMAMさんのサイト
Amazon

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