ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第226回 「わかる」から「できる」へ繋げるためには

»

 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 以前よりこのコラムでも紹介させていただいておりましたが、現在、1級キャリアコンサルティング技能士の勉強を続けています。ただ、最近は『7つの習慣』の認定ファシリテーター取得のために資格勉強を少しお休みしていたのですが、それも一段落したので、次はこちらに力を注いでいます。

 ちょうど先日、1級キャリアコンサルティング技能検定の対策勉強会に参加させていただきました。そのときは実技試験の中の面接試験の対策研修だったのですが、自分なりに手ごたえがあった感じがしました。それは、以前の対策研修では全くできなかったことが、今回の対策研修では自然とできるようになっていたからです。そこで、「わかる」から「できる」へ繋げることについて、思うことを書きます。

■1級キャリアコンサルティング技能士の実技試験

 1級キャリアコンサルティング技能士の試験は学科試験と実技試験に分かれます。更に実技試験は論述試験と面接試験に分かれます。論述試験は受検者が指導役となり、あるキャリアコンサルタントがもってくるキャリコンの失敗事例を元に、このキャリアコンサルタントが抱える問題やキャリアコンサルタントにどのような指導を行うかなどを問う試験になっており、120分で2題解くことが求められます。

 一方の面接試験は先ほどの論述試験をロールプレイで実際に試験官の前で実技としてやってみる試験で、受検者が指導役となり、キャリアコンサルタント役が失敗事例をもってくるので、その事例に対してキャリアコンサルタントが抱える問題や指導などを30分かけて行います。その後、試験官による口頭試問が行われ、ロールプレイの詳細(面接時に使用したキャリア理論が何かなど)が問われます。

 今回、私は面接試験の対策研修に参加しました。実は1カ月ほど前にも面接試験の対策研修に参加したのですが、そのときのロープレでうまく対応できない所がいくつもありました。特に、相談者であるキャリアコンサルタントの問題を把握する際、キャリアコンサルタントがもってきた事例の解決に走ってしまい、なかなかキャリアコンサルタント自身の問題(キャリコンの型や癖など)にフォーカスすることができず、単なる事例検討で終わってしまっていました。この点が自分自身の課題だと強く思っていました。

 また、その時以降から『7つの習慣』の練習が入ってきたため、ほとんど1級対策の練習はできませんでした。そのため、今回の対策研修もうまくいかないかなぁと思っていたのですが、ふたを開けてみると、案外うまく進められました。特に私自身が課題だと思っていたキャリアコンサルタントそのものの問題の把握もでき、概ね満足の行くロープレができました。(もちろん、まだまだ課題はたくさんあります)

■「わかる」から「できる」へ繋げるためには

 それにしても、どうしてこの1カ月間、ロクに練習もしなかったのにスムーズにできたのでしょうか? 私なりに考えてみたのですが、1つだけ思い当たる節がありました。それは、面接ローププレイ時に『キャリアコンサルタントそのものの問題把握をする』イメージがずっと頭の中に残っていたのです。恐らく、前回の面接ロールプレイの出来が悪すぎて、どうすれば上手に問題解決ができるのだろうかと、解決へと導く面接ローププレイを頭の中でイメージを膨らませていたのが功を奏したのかもしれません。

 それは結局のところ、ただ単にイメージトレーニングをやってただけのことかもしれません。しかし、同時にイメージトレーニングであっても効果も感じることができました。もちろん、実際に練習するのとイメージトレーニングをするのとでは違いはあると思います、それでも、何度も何度もそのイメージを頭の中で映像化し続けることで、実際の練習に近づけるのかもしれません。

 試験までまだ日がありますので、私自身もいろいろ試してみて、実力を高めていきたいと思います。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する