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iPhone/iPod touchは学習ツールとして有用か

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 1月の特集お題「生産性向上のしかた」

 というテーマをいただきました。

 TOEIC受験を決めた元々の理由は、iPod touchなどの情報端末(デジタルコンテンツ)を利用したら、どの程度まで英語力がアップするかというものでした。今回の連載では、気がつけば、書籍を購入するなど「スコアアップのために」手段を選ばなくなっておりますが(苦笑)、原点に立ち返り「iPhone/iPod touchは学習ツールとして有用か」というテーマで今回は書いていきたいと思います。

 あと2カ月(スコアが出るまで)待ちたいところでしたが、せっかくの機会ですし、スコアが低かったら説得力に欠けるので(笑)、今回取り上げようと思いました。

 先に結論を書きますと、iPhone/iPod touchは学習ツールとして非常に有用です。ただし、メインの学習ツールとしての利用は難しいです。

 iPhone/iPod touchの一番の利点は「携帯性」です。ポケットに入れておけば、いつでもどこでも利用できます。書籍とノートを使って勉強する場合や、PCのeラーニングで勉強する場合、PCのある場所や机に行って、「さて、勉強するぞ」と構えて、勉強をはじめる必要があります。対してiPhone/iPod touchであれば、どんな場所にいてもポケットから取り出して「ちょっとだけやるか」と気軽な気持ちで勉強できます。外出中でも、電車の中でも、トイレの中でも(笑)。(場所によっては周囲のマナーに配慮しなければなりませんが)ちょっと手があいた「隙間時間」にiPhone/iPod touchがあれば勉強できるわけです。

 ただし、iPhone/iPod touchを用いた学習に、それ以上のことを求めるのは難しいかと思います。ポケットに入るサイズ、ということは、ご存知のように、画面が小さいわけです。教科書の1ページ並の情報を、あの小さな画面1つに収めようとするのは無理があります。産経新聞のアプリのように、拡大・縮小・スクロールできる機能があれば実現できるかもしれません。ただ、新聞のレイアウトがああいった段組みだからアプリでも読みやすいのであって、参考書のアプリを作る場合だと、わかりやすい画面表示は難しいのではないでしょうか。

 結局、iPhone/iPod touchでの勉強は、漢字や英単語の「学習帳」や、対面講義やPCのeラーニングの補講としての利用を含めた「問題集」としては大変有用である反面、何かを一から学んでもらうためにiPhone/iPod touchを用る場合は、学んでもらう内容によっては実現は難しい(学習効果は期待できない)のではないか、と個人的には思っています。

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 メリット、デメリットはありますが、工夫をすればiPhone/iPod touchによる勉強の学習効果は大いに期待できるものと思います。普通の携帯電話でもFlash LiteやJava製のアプリによりグラフィック性が豊かな学習ツールは作れますが、iPhone/iPod touchの方が、画面の大きさやグラフィック性、操作性(タッチパネル)で勝っていますから。

 若干話は飛びますが、もう1つ。日本の場合、普通の携帯電話が生活に深く浸透してしまっている関係でスマートフォンのシェア率は現在もまだ低いという点が残念に思います。ただ、iPhoneが一大ブームを築き、Androidも今後は伸びてきそうですから、スマートフォン市場自体、今後数年で大きくなるのではないでしょうか。

 すでに、社員にiPhoneを配っている企業もあると聞きました。現在スマートフォンを持っている方も持っていない方も、企業の教育担当の方も、eラーニングシステムの関係者の方も、隙間時間を利用したスマートフォンによる学習、既存のeラーニング環境との連携、ならびにスマートフォン市場自体に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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 ……今回の記事、「生産性向上」というテーマから外れているような気がしてきました(苦笑)。時間を有効に使って勉強しましょう、という意味で、ということで。……なんだかすみません……(笑)。

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