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はじめて「技術者交流会」に参加しました

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 こんにちは。

 ゴールデンウィークの時期になりましたね。自分は、予定は特になく、実家に顔を出して数日間のんびりしようかと思っています。インターネット環境がないのが少々寂しいですが。

■「エンジニアの懇親会に出よう!」と思い立つ

 今回は、技術者交流会というものに出席したときのお話を書かせていただきます。

 今まで、技術セミナーに参加することはあっても「懇親会」に出ることはありませんでした。セミナーの話を聞いて、配布資料やノートにメモを書いて、終了後即帰宅。「技術を学ぶために来ているから」というのもありましたし、懇親会に参加しても他の方と名刺を交換し、お話をさせていただくことが自分にはできないと思っていたので、避けていました。

 人見知りが激しい性格なので。上長からは「セミナーでは名刺を交換して知り合いを作ることが大事」ということは言われていましたが、それでも、そういった機会には非常に消極的でした。

 しかし、今年は「自分をCHANGEするんだ」という目標を立てていて、髪に色を入れてみたり、エンジニアライフに申し込んでみたり、インドア派なのにフットサルを始めてみたりと、色々な努力をしてきました。その一環で、「こういった懇親会にも参加して自分を変えていかないとダメだ」と、急に思い立ち、参加しようと決めました。

■ドキドキの1日

 参加した交流会は、カヤック×クックパッド主催「おいしいソースの作り方」という名前の交流会です。会場が、自分の勤める会社から定時で退社すれば間に合いそうな場所だったので、1日働いてから行きました。ただ、お昼を過ぎたあたりから凄い緊張しだして、作業が思うようにできませんでした。「初めて会う方と名刺を交換することなんて、自分にはできるのか?」という思いで頭がいっぱいでした。

 ただ、一点だけ自分の中で光明がありました。それは、交流会に申し込む際に名前や意気込みなどの他に、「ブログや公開している作品のURL」を書いて送ることになっていて、書いた情報は当日、出席者一覧の名簿として配布するような話になっていました。そこで、このエンジニアライフのコラムのURLを書いて送りました。名簿を見てくださった方が

 「@ITで書いてる方ですよね? 知ってますよー。いつも読んでますよ!」

みたいに話してくれて、自分も上機嫌で話せてウッハウハ、みたいなポジティブな妄想をしていました。そんなことを考えながら会場に行きました。

 名簿の自分の欄にはURLが載っていませんでした……。

 所属する会社のURLとかであれば掲載されたようで、会社とは関係なしに書いているここのURLは掲載しない方針であったのかもしれません。世の中そんなに甘くはないですね。

 まあ、それは置いておいて。

 その日、名刺の交換ができたかといいますと……、当初の想像以上に色々な方と名刺交換ができました!

 会場に着いた当初、すでに沢山の出席者の方々がいらっしゃっていて、会話の輪ができているところもありました。そういう状況に早速尻込みをしてしまい、1人で「どうしよう、どうしよう」とその場であちらこちらを見る感じでクルクル回っていました。恥ずかしくなってきて顔が火照ってきて、汗まで出てきてしまう始末で。とりあえず、落ち着くためにカウンターでビールを貰って飲みました。

 酔いの効果もあって、落ち着いてきたものの、相変わらず「どうしたらいいか」が分からない状態でした。迷った挙句、とりあえず入れそうな輪に入ろうかなと思い、行動に出ました。輪に入って、話している方の話に相槌を打ち、笑えることをおっしゃっていたら素直に笑い。それが効果があって、隣にいた方や通りがかった方から「よろしければ名刺を……」と言ってもらえまして、名刺交換しました。もちろん、交換するだけではなくて、お話もさせていただきました。「こういう会って初めて参加したので、緊張しちゃって」なんて話を自分からしたり。「会社、○○なんですね」と言われたら、「そうなんですよ、会社の帰りに寄るような気持ちで来ました」とか、「都内から来られた方が多いんですね」などと話したり。

 (実際、都内の方が多かったです。都内じゃない場所で開催されたのに。それだけ、クックパッドさんとカヤックさんは有名で、なおかつ好感をもたれた企業なんだなあ、と思いました)

 今回の交流会では、技術発表(ライトニングトーク)や両社のCTOさんによるトークライブもありました。自分も会社ではWebサービスの仕事をしていることもあり、技術的な話は大変参考になる部分が多かったです。トークライブや、名刺交換をしてお話させていただいたカヤックの社員さんのお話も、大変有益でした。思いついたアイデアは即、形にするカヤックさんと、ひとつのサービスのクオリティをとことん追求するクックパッドさん。方針は違えど、「最高のWebサービスを作る」という根底のマインドは共通していて、自分も技術者として、聞かせていただいたお話にすごく刺激を受けました。

■参加して良かったと思ったことと反省点

 今回、参加してすごく良かったなと思いました。

 まず感じたのは「僕、意外と交流できるじゃん!」という、思い上がり(笑)。誰とも名刺交換できず、食べ物だけ食べて帰宅、というネガティブなイメージもしていた分、交流会の場で意外と何とか振る舞えた自分に「やればできるじゃん!」と感じました。

 ただ、反省点もいくつかありました。例えば「自分から名刺交換をお願いできなかったこと」。それから、「交流会終了後、そそくさと帰宅してしまったこと」。終了後も、ほとんどの方が残っていて会話していたので。

 また、このような懇親会の機会があったら積極的に参加して、今回の反省点を次回の目標にして臨めたらなあと思っています。

■場数を踏めばいいっていうものでもない

 「とりあえず、輪の中に入って相槌を打つだけでも何とかなる」というのが分かったことが、今回参加して良かったと思えた理由なのかなと感じました。以前の「初フットサル」のことを思い出しました。最初の会社のフットサルでは基礎も分からないのにいきなり試合で、何もできず何も分からずで「出なきゃ良かった」と思う始末。ですが、フットサル施設での初心者講習会で基礎を学んだら、どうすればいいかもよく分かり、ゴールを決めることもでき、すごく楽しかったのが忘れられません。

 今回もそれと同じだったのではないかと思います。「とりあえず、輪の中に入って相槌を打つ」ことすらも思いつかなかったら、結局は誰とも名刺交換ができずに終わって、無益だったなあと思っていたかもしれません。でも今回は「懇親会での振る舞い方」がわかったので、大変有益で、「出て良かった」と思えたのかなあ、と思っています。

 よく、このような場は「場数を踏めば慣れる」なんていう話を聞きますけど、どうすればいいかが分からないまま回数をこなしても、意味はないのではないでしょうか。先輩に付いていって、先輩の振る舞い方を学ぶなど、やはりこういう場でも「振る舞い方」という基礎が身についていないと、懇親会に参加しても無益だと思います。「振る舞い方」という「どうすればいいかの話」が分かっていて、毎回課題をもって参加していく(場数を踏む)ことで初めて、自分にとって有益な懇親会になるのだと感じました。

 今後も懇親会や技術者交流会には参加したいので、そのような場がありましたら、ご紹介いただけると嬉しいです。確実に参加することはできないかもしれませんが……。

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