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自分ばっかり仕事が多くて苦労している -それってホント?

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落ち葉掃きには一苦労

 私の家の前の歩道には街路樹が2本あり、毎年秋から冬になるこの季節になると、たくさんの落ち葉が道に落ちます。掃いても掃いてもなくなりません。まじめにやったら大きなポリ袋2つ分くらいいになります。それだけがんばっても、次の日になって外を見ると、また落ち葉が溜まってもとのように戻っているのでガックリします。

 落ち葉を掃いておかないと、道が通りにくくなったり滑って転びやすくなってしまいます。この道を通るのは私と私の家族だけではありません。町の東側から最寄り駅に向かう道なので毎日何百人もの人が通ります。それだけいれば落ち葉で転ぶ人もいることでしょう。さらには落ち葉が側溝に詰まってしまうと雨の日に洪水になってしまいます。ですから、ちょっとたいへんですが、自分のためだけではなく、通行人のためにも落ち葉は掃いておかないといけません。

自分だけ掃除しなくちゃいけなくて苦労している

 ところが道を挟んだ東側の家の前には街路樹はありません。ですから落ち葉の掃除をする必要がありません。
「あっちの人はいいよなあ。うちらは落ち葉を掃かなきゃいけないんだから損してるよなあ」、と思ってしまいます。

 その道を足早に通りすぎていく人がいます。きっとこの人は公道をせっせと掃除している人の苦労なんて知らないんだろうなあ。


自分だけ他人の分まで働いて苦労している

 落ち葉の道を足早に通りすぎて行った人は、実は休日出勤しているのかもしれません。

俺ばかりやけに仕事が多くて忙しい。休んでいる人の分の仕事が自分に振られて休日出勤までするはめになってしまった。平日休んだ人がいるとの自分が休日出勤しなくてはいけないなんて理不尽だ。休んだTさんは自分のせいで俺が休日出勤していることなんて思ってもいないんだろうなあ。

 などと思っているかもしれません。

苦労しているのはお互いさま

 あるところで自分ばっかり忙しい目に遭っている、苦労している、損している、と感じることがあります。でも実は自分も他人に苦労させてしまっていることに気づいていないことって多いのではないでしょうか。

 仕事が忙しくて頑張っている人は、仕事以外のことをやる時間は少ないので、仕事以外で社会に貢献することは難しいでしょう。あれもこれも全部頑張ろうと思っても無理です。ただ、自分ができないことを他の人が苦労してやってくれているという意識は持っていたいものです。そして自分ができることで社会に貢献する。苦労をかけているのはお互いさま。それが社会というものだ。

 そんなことを落ち葉を掃きながら考えていました。

 文句も言わずに毎日掃き掃除をしているレレレのおじさんは、実は全てを悟っているのかもしれません。

 あべっかんでした。

「レレレのおじさんを見習って」

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