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普通のITエンジニアになりたい!?(2)

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前回のコラムの続きです。

普通のITエンジニアの話が理解できない

 4年前、私がエンジニアライフにコラムを書き始めたばかりのころ、コラムニストの飲み会に初めて参加した。コラムニストの中にはスキルの高いプログラマーも多い。私が座ってしまったテーブルには、T氏、D氏、H氏の3人が座っていた。

 やり手のプログラマーでもあるこの3人は、マニアックな話を展開する。開発環境やツールの話など。まるでプログラム言語で話をしているかのようだ。私は話を理解できない(汗)。

  私はエンベデッド系の部署でしかもテストや評価をメインにやってきたので、汎用的な開発ツールはあまり使っていない。同じIT業界でエンジニアとして働きながら、エンジニアの会話が理解できないのは情けなく感じた。自分は今まで何をやってきたのだろう? 彼らの中で話が通じるのは、同じような環境で仕事をしたことがあるからだろう。共通の話ができるのが普通のITエンジニアで、できない私は普通のエンジニア未満なのだろうか?

どっちが普通か?

 しかし、プログラム言語で会話している彼らは、非エンジニアから見れば決して普通ではない。ほぼギークに近い。彼らの話を理解できない私の方が普通の人間だとも言える。

 そもそも普通というものはきわめて主観的な判断基準によるものだ。 某広告代理店では、深夜まで働き、成果が出なければ東大卒のプライドが高い社員でもけちょんけちょんに罵倒されるのが普通らしい。でもみんながその普通を認めてしまうとどうなるか? ここでやっていけない者は生きていけないと思い込んでしまって、過労死や自殺などの問題が起こってしまう。それも普通だと思われているので内部浄化されることはない。

「普通のやり方」よりも「よいやり方」を

 近年では国内に外国人も増えてきて、ダイバーシティだとかグローバルだとか言われている。そんな社会の中で、「昔からやってきたこのやり方が普通だからこれてやる」では済まないことも多くなってきた。「これが普通だから」と理由もなく従っていてはいけないと思う。「普通のやり方」を踏襲するよりも「よいやり方」を目指していくべきだろう。

 「普通のエンジニアになりたい」という考えも、普通という定義があいまいだし普通がよいとは限らない。普通か否かにこだわらず、常に「よいエンジニア」になりたいと思っているべきではないだろうか。というのが結論だ。

 このところ、「普通」に悩んでいたあべっかんでした。(完)

 「普通すぎると言われても! -ピアノのコンクールは難しい」

 「普通じゃないギークになってワクワク感を楽しもう」

Comment(7)

コメント

ksiroi

> 「普通のやり方」を踏襲するよりも「よいやり方」を目指していくべきだろう。
あぁ...今の現場の人間にこれを理解させたい...
百万回読ませたい...。百万回復唱させたい...。

abekkan

>ksiroi さん

ありがとうございます。
これで百万アクセスゲット!(笑)

abekkan

>ksiroi さん

ありがとうございます。
これで百万アクセスゲット!(笑)

ksiroi

その発想は無かった!!ww

elcaminoreal255

飲み会、呼んでください。

abekkan

>elcaminoreal255さん
→ここ何年かは無いですねえ(笑)

abekkan

>elcaminoreal255さん
→ここ何年かは無いですねえ(笑)

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