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サイボウズカンファレンスで聞いた短時間労働がうらやましい!

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 サイボウズカンファレンス2015

 の東京会場に先日参加した。そこでの基調講演の一部を書いてみる。

■トーク上手な社長の基調講演

 基調講演はサイボウズの青野慶久社長よる「変える覚悟、変わる覚悟」という講演。 2000人以上入るホテルニューオータニの大広間で行われた。青野社長のトークは上手だ。2時間の話の流れの中で、6人のゲストを交代で登場させた。ゲストを引き立てるのもうまくてプロの司会者のようだ。あとの特別講演で登場した池上彰氏にも引けをとらない話術だった。

 その中で、2人めのゲストが(株)ワークライフバランスの小室淑恵社長だった。小室氏はコンサルで900社の時短と業績アップの実績があるそうだ。「結果を出して定時に帰る時間術」の書籍は私も読んだことがある。

■少子化防止に必要なのは男性の労働時間の短縮

 子どもがいない人は子どもが欲しくないかもしれないので別として、子どもがいる家庭について調べたところ、夫の帰宅時間が遅い家庭は子どもが1人しかいないことが多いことが分かった。

 夫が育児に協力しないと2人目を育てる余力を持てない。だから少子化を防ぐには、女性の労働環境を改善するよりも男性の労働時間を減らすことが必要だそうだ。

→夫の帰宅時間が遅いと子どもが少ない。ってことは子どもが4人いる私は毎日早く帰っているのか、と思われるかもしれないが、残念ながら私の残業は多い。

■これからの働きかた

 女性が産休から復帰した後に、子育てしながらでも働ける環境がある会社も多い。でも長時間労働があたりまえの仕事環境だと「子育てしながら働いていてはどうせ勝てない」と、有能な女性もバリバリ働くことを諦めてしまう。やる気をなくしてしまう。 これがみんなが定時で帰れるような職場であれば、子育て中の女性でも対等に戦えるのでモチベーションが上がる。するとチーム全体が良くなっていく。

 「若いころはたくさん働いて仕事を覚えろ」 と言われてきた。しかしそれはもう過去の話。熟練性で勝てる社会構造だったころの話だ。若い労働者が減り、単純労働を海外シフトしている今では長時間働かせて熟練工を作っても会社は成長しない。短時間労働にして「社員が社外でインプットしてきたものを会社に持ち帰って付加価値をつける」ほうが会社も個人も成功する。

→長時間働いて稼ごうという考えている職場はまだまだ多い。短時間労働で付加価値のある仕事をするようになりたいものだ。

 (サイボウズカンファレンスの話はここまで)

■定着しないノー残業デー

 長時間労働の改善対策が成功して定時で帰れるようになりました。という話を聞くとうらやましいと思う。

 今の会社でも、以前の会社でも、毎週水曜日はノー残業デーにします。とトップダウンで降りてきたことが何度かあった。最初は厳しく、きちんと定時で退社する。ところが1ヶ月後ころからなし崩しになってきて、3ヶ月もするといつのまにかノー残業デーは自然消滅した。そんなことが何度もあった。まるで私の禁酒みたいに!

 なぜ定着しないのだろうか。なぜ長時間労働から脱却できないのだろうか。これについてはまた次回に書いてみたい。

 あべっかんでした。

 サイボウズカンファレンスの様子についてはこちらを参照。

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