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ジャパンオープンでホームとアウェイを考えた

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 「サー!」

 福原愛の高速バックハンドが決まった! この日私は、ジャパンオープン卓球大会を見に来ていた。

■ホームとアウェイ

 女子で最終日まで勝ち残ってきた日本人選手は福原愛ただ1人。福原が点を取ると拍手の応援がすごい。ゲームの合間には会場のアナウンサーが扇動して、「愛ちゃん、チャチャチャ!」の応援も。

 それに対して相手の大韓民国の選手の応援は寂しい。プロ野球やワールドカップサッカーでもホームとアウェイの応援の差は大きいが、アウェイでも熱狂的なファンが少しはいるもの。ところが卓球のアウェイはずいぶんと寂しい。拍手がパラパラと少しだけ。これだけアウェイ感を感じてしまうと相手選手はやりにくかったことだろう。

■仕事でのアウェイ感

 ところで、仕事でアウェイ感を感じたことってないだろうか?

 私がAシステムの開発に関わっていた頃、ユーザ側の会議に参加した。そこに集まったのはユーザ側の怖そうな部長たち。

 「あべっかんさんの方で、ここまでやってくれるんだよね」

 話が違うと思いつつも、「で、できると思います(汗!)」とアウェイ感に押されて無理な要求を飲まされてしまったことも。

■アウェイで闘ってはいけない

 アウェイで闘っても勝ち目はない。契約がこうだからできません、とか無理に押し通すと後にしこりが残るだけ。アウェイで闘っちゃダメだ。

 システム開発をうまく進めるには ユーザを巻き込め とよく言われる。私がBシステムの開発に関わったときのこと、要件定義の工程が(ユーザのせいで)遅れた。するとPMが交渉してユーザの担当者に開発現場に常駐してもらうことになった。これにより、即断、即決で後れを少し取り戻した。ユーザと開発者は仲良く協力するのが一番だ。ホームとアウェイの敵同士ではいけない。

 福原愛は中国の卓球リーグにも参加したことがあり、中国でも人気がある。卓球の本場中国で、アウェイ感を感じずにプレーできることも彼女が好成績を維持している理由の一つだろう。

 アウェイでいないで自分もホームに入ってしまおう。卓球の応援を見てそんなことを考えていた。

 ピー。試合終了の笛(なんて鳴らないけどね、本当は)。

 福原愛のこの大会初優勝が決まったようだ。しまった、コラムの内容を考えていたら、ウィニングショットを見逃した(>_<)。

 abekkanでした。 

 関連サイト:ジャパンオープン観戦 テニスでもゴルフでもスケートでもなくて

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