いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

機械学習が発展すると…?

»

▪️脊髄反射でコラムを書いた

 手塚さんのコラム【39】将棋電王戦とエンジニアの将来 の一文、「機械学習が発展すると…?」を読んで、反射的にコラムを書いてみた。最近まで、コンピュータをいくら鍛えたところで、人間の仕事なんて無理だと思っていた。だが、ちょっと考えが変わってきた。

 コンピュータが人間の言葉を理解して受け答えするくらいであれば、精度は少々低いかもしれないが、iPhoneのSiriでもう実現されている。こういったノウハウを会話に特化すれば、ある程度自然なやりとりは可能かもしれない。こういう技術を発展させて、受付業務やコールセンター等でも活用しようという話もたまに聞く。

▪️そもそもコンピュータにとっての学習とは

 Wikipediaで学習と調べると、"学習(がくしゅう)は、体験や伝聞などによる経験を蓄えることである。"と書いてある。正にコンピュータがデータを記録するのと似ていると思った。

 ひと昔前であれば、キーボードで入力するくらいしかデータを蓄える手段がなかった。それが、コンピュータの性能向上により、マイクやカメラを通じて取り込んだデータをリアルタイムに解析できるようになった。学習方法が格段に進化している。

 コンピュータに人間の持つ五感に似たセンサーを付ければ、将来的に、人間と同じように情報を得て、人間と同じ方法でアウトプットができるようになるかもしれない。

▪️コンピュータとデバイス

 こういったコンピュータの進化が成立した背景には、単純にコンピュータの処理速度の向上だけでなく、センサーの機能向上もあったのではないだろうか。どんなに処理速度の高いコンピュータでも、インプットされる情報が少なければ多くの処理はできない。また、ロボットに使われるサーボモーターも飛躍的な進化を遂げた。

 今後は、コンピュータが電卓くらいの感覚で扱われて、ロボットみたいな物が市場に出回ってくるのかもしれない。Pepper販売のニュースを見てそんな風に思った。私が考えているより、時代は先へ進んでいるのかもしれない。

▪️そして最後は仕事の話になる

 手塚さんのコラムでもそうだったが、この手の話をすると、「ITが仕事を奪う」みたいな話になっていく。まぁ、気になりますよね。私が思うのは、仕事が奪われるのも危機だが、コンピュータが進化しすぎて人間としての倫理が壊れる危険もあると思う。

 もし、コンピュータが自分の都合のいいように話してくれるようになったら、人間が鬱陶しくなるんじゃないだろうか。人間と変わらない外見で、普通に会話できる女性型のロボットができたら、人間の女性よりロボットを選ぶ自信はある。

 月の稼ぎがショボくても、コンセントさえ挿しておけば、いつも明るく微笑んでくれる。どんな泣き言でも文句一つ言わずに聞いてくれる。じいさんになったら、文句も言わず笑顔で介護までしてくれる。もしロボットがここまで進化したら、人間の女性で勝てる要素が見当たらない。

 そこまで技術が発達しなかったとしても、人をコンピュータでリプレイスできるという感覚が根付けば、何らか倫理の崩壊が起こるのは想像できる。人間が「人間はコンピュータ以下だ!」なんて言い出す奇妙な世界になるかもしれない。頑張って発展させた技術が、人を否定してしまうようなものになったら、これほど虚しいものはないと思う。

Comment(8)

コメント

仲澤@失業者

女子が勝てないとすると兵士も勝てないかもしれませんねぇ。
良い悪いは別にして新しい技術は戦場用に発展してきたという暗黒面があります。
ロボット技術は幸いにして日本がトップランナーなので、
人殺し用には最適化されていませんが、
某国が本気になったらすぐに作るでしょう(もうやってるかも)。
知識を瞬時に共有できるわけですし、学習して賢くなったAI兵(兵器)は強いでしょうね。

Anubis

> 仲澤 様

兵士と言わず、ドローンが爆弾背負って飛んできたらもう勝てる気がしません。

あと、例の蹴られて話題になってる犬ロボ。
マシンガンを装備したのが10匹くらい群れを成して走ってきたら、生きて帰れる気がしない。

http://matome.naver.jp/odai/2142447662832830601

現時点で、AIとか使わなくても十分に脅威を感じます。

このコラムの答えは・・

人間は神様を敬いなさい。

これが答え。映画ブレードランナーでも語られている裏メッセージ。
そして、もう一つ。日本は神の国であるということが示されている。

Anubis

> このコラムの答えは・・さん

悪いがブレードランナーを見たことは無い。

> 人間は神様を敬いなさい。

返答としてはあながち間違いとも言えない。
神を倫理や知性の象徴・・・とでも定義するるなら、普通の人でも想像のつく
内容になる。

そうであれば、このコラムの答えとして一応通用する。

--ここからは個人的な意見だが--

日本人の感覚からすると、神って都合よく困った時に助けてくれる存在と
解釈されている事が多い。もしそうなら、倫理や知性の象徴とはかけ離れている。

なぜなら、人の無知による想像の産物でしかないから。そんな神ならいない。
いたとしても、人が堕落するだけだ。何の利益ももたらさない。

神が何なのかと答えるなら、単に人間より高度な知性や精神性を
兼ね備えた存在のことだろう。
そういう存在と考えるなら、幾分か想像しやすくなるだろう。

もしそのような"神"という存在がいたとしても、
現代の人類に積極的に関わろうと思わないだろう。
あまりにエゴイスティックで、相手を利用する事しか考えていないからだ。

そうであるなら、
「万物の霊長」と鼻高々な人類が非常に滑稽なものに見えてくる。
避けられていることにすら気づかず、己の優位を疑わない。
無知の極みと言ったところか。

人が神の存在を否定するのは、自分たちが「万物の霊長」であると
信じ込みたいからかもしれない・・・


--と、それっぽいことを書きたいならこのくらいの内容は書いて頂きたい。
ただし、本当に書くなら消されるか添削される覚悟はしといてください。
そんな内容のコラムを書く予定は今のところ無いので、期待はしないでください。

ksiroi

こんぴょーたにはおっぱいがないですよおっぱいおっぱい

Anubis

> ksiroi さん

りかちゃん人形にでもコンピュータをねじ込めば問題は解決する。

7424h

人が煩わしい、うっとおしいと感じるのは、既にそこに到達してる(都心での一人暮らしなんかしてるととみに思う)のでよくわかります。
ただ、旦那なり嫁なりに依存していた部分がそれに置き換えられて行くかというと、そこは微妙(AIBOは既にジャンクになってるし、家族と喧嘩するのもたまにはいいと思う)かなとも思いますね。
AIBOの後継やメンテナンスが生まれなかった背景は今更気になるところではありますけど、ペットロスが嫌でペットを飼わない人種は確かにいます。

コメントを投稿する